★欧州市場序盤の取引では、NYダウ先物が115ドル安で下げ渋るも、リスク回避のドル高・円高の流れが持続した。なお、欧州株は軟調に取引を開始した。NYダウ先物やNY原油先物が軟調に推移する中、全般的にドル反発の流れが持続し103.70円前後で推移した。欧米株価指数の軟調地合いで円買いが出やすい一方で、米長期金利が小幅に持ち直したことでドルの下げを弱めた。欧米株価指数の戻りの鈍い動きとなる中、リスク回避のドル買いが再開した。
12月米小売売上高や1月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想より弱い内容となったことを受けて、ややドル売りが出た。弱い米経済指標の結果を受けてややドル売りに振れる場面もあったが、欧米株価指数の軟調な動きも手がかりにリスク回避のドル買い・円買いが優勢となった。米株が下げ幅を拡大したことも手がかりに、リスク回避のドル買いとなった。クロス円の下げも重石となり、104円台を試す動きには持ち込めず、103円台後半での小動きとなった。その後は、リスク回避のドル買い・円買いが一巡し、103.80円台でこう着した。引けにかけては、日中高値圏での推移で下値は堅いが、材料出尽くしから方向感の見えにくい展開となった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・11月貿易収支:+258億ユーロ(10月:+300億ユーロ)
・米・12月小売売上高:前月比‐0.7%(予想:0.0%、11月:-1.4%←-1.1%)
・米・12月小売売上高(自動車除く):前月比-1.4%(予想:-0.2%、11月:-1.3%←-0.9%)
・米・12月生産者物価指数(PPI):前月比+0.3%(予想:+0.4%、11月:+0.1%)
・米・12月生産者物価コア指数:前月比+0.1%(予想:+0.2%、11月:+0.1%)
・米・12月生産者物価指数:前年比+0.8%(予想:+0.8%、11月:+0.8%)
・米・12月生産者物価コア指数:前年比+1.2%(予想:+1.3%、11月:+1.4%)
・米・1月NY連銀製造業景気指数:+3.5(予想:6.0、12月:4.9)
・米・12月設備稼働率:74.5%(予想:73.6%、11月:73.4%←73.3%)
・米・12月鉱工業生産:前月比+1.6%(予想:+0.5%、11月:+0.5%←+0.4%)
・米・11月企業在庫:前月比+0.5%(予想:+0.5%、10月:+0.8%←+0.7%)
・米・1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:79.2(予想:79.5、12月:80.7)
・米・1月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:3.0%(12月:2.5%)
・米・1月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.7%(12月:2.5%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は103.58-90円のレンジ
・欧州でのウイルス感染拡大から景気の先行き不安
・欧米株安に伴うリスク回避のドル買いが優勢
・弱い経済指標結果となったものの反応は一時的
・米経済対策は材料織り込み済みでサプライズなし
・VIX指数は23.25から24.34へ上昇
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