FITS エコノミックレポート

12月31日の朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:ワクチン普及で景気回復期待から買い優勢

NYダウは196.92ドル高の30606.48ドルと市場最高値を更新した。また、ナスダックは18.28ポイント高の12888.28ポイント高で終了した。朝方は売りが先行したものの、新型コロナウイルスのワクチン普及で来年は景気が回復に向かうとの期待から買い直された。引けにかけて上げ幅を広げ、一時220ドル超上昇する場面があった。VIX指数は22.77から22.75へ低下した。

 

NY外国為替市場:月末・年末のポジション調整の展開

ドル/円は、ユーロ/円などクロス円の下落につれた円買い・ドル売りが先行し、一時103.00円と欧州序盤に付けた日通し安値に面合わせした。ただ、前日の安値102.96円や17日の安値102.88円などがサポートとして意識されるなか、103円を割り込むことはなかった。年末を迎えたロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円売りのフローも観測された。ドルがユーロやオセアニア通貨に対して買われたことも相場の支援材料となり、取引終了間際には一時103.32円と日通し高値を付けた。なお、この日発表された前週分の米新規失業保険申請件数は78.7万件と予想より強い結果となった。80万件を割り込むのは4週ぶりとなった。

 

ユーロ/ドルは、ユーロ/豪ドルやユーロ/NZドルなどユーロクロスの下落につれたユーロ売り・ドル買いが先行した。前日には欧州中央銀行(ECB)当局者からユーロ高けん制とも受け取れる発言が伝わっており、月末・年末を迎えたポジション調整目的の売りも優勢となった。目先サポートとして意識されていた前日の安値1.2247ドルを割り込むと下げ足を速めて、一時1.2209ドルまで下値を広げた。

 

NY原油先物市場は3日続伸:原油在庫減少が支援材料

連休前の持ち高調整で売り押されるも、前日安値が支持水準となり47ドル後半から48ドル半ばまで強含んだ。市場では、今後の新型コロナウイルス・ワクチン普及が経済正常化を後押しし、エネルギー需要増に繋がることへの期待感は根強い。また、昨日発表の週間統計で原油在庫が大幅取り崩しとなったことも依然として相場の支援材料となった。

 

NY金先物市場は3日続伸:底堅さを確認後に切り返す

前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強かったことを受けて安全資産とされる金は売り先行も、下値の堅さを確認したに留まり切り返した。ただ、昨日引け後につけた1904ドル台では伸び悩み、為替相場でドルが対ユーロでの買い戻しが強まるとドル建ての金先物も上げ幅を縮小した。

 

米国債券市場は小幅続伸:ポジション調整中心の展開

米国債券市場で長期ゾーンは小幅続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)0.91%で終了した。年末年始で休暇入りしている市場関係者が多く、積極的な取引は見送られたため、値動きは限定的だった。なお、この日は大晦日で短縮取引だった。 

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ