明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。海外市場は早くも2018年『戌年』の市場が始まりました。NY市場は波乱もなく、順調にスタートしました。元旦のスピーチでは、北東アジアから『核のボタンは机の上にある』との空恐ろしい発言をしたものの、市場は右から左に流した反応となりました。2日に発表された中国・12月財新製造業PMIも51.5となり、市場予想の50.7を上回ったことから、年始ありがちな中国発のショックもなく、無事2018年がスタートしました。今年の年末には『戌笑い』のように笑って終われる年になればと思います。
それでは、2018年のNY市場動向です。
★NY株式市場は上昇:世界景気拡大や米企業業績改善期待
NYダウは104.79ドル高の24824.01、ナスダックは103.51ポイント高の7006.90で取引を終了しました。世界景気の拡大や米企業業績の改善が今後も継続するとの期待感から買いが先行した。また、外国為替市場で主要通貨に対してドルが弱含んだことも好感されたほか、ハイテク株に買いが広がり、終日堅調推移となった。イランや北朝鮮情勢をめぐる地政学リスクへの警戒感が広がったものの、市場への影響は限定的となった。VIX指数は11.04から9.77へ低下した。
★NY外国為替市場は全般ドル安傾向強い
ドル/円は、欧州時間からのドル売りの流れを引き継ぎ、一時112.05円まで下押しした。ただ、12月15日安値の112.03円が目先のサポートとして意識されるなど下値も限定的だった。その後は米長期金利が大幅に上昇したほか、NYダウが堅調に推移したこともあり、112.30円台まで持ち直した。ユーロ/ドルは、一時1.2081ドルまで上昇した後は、ドル安が一服したことを背景に1.2020ドル台まで利食い売りに押された。ただ、押し目を拾う動きも見られるなど方向感の定まらない展開となった。
★NY原油先物市場は反落:利益確定売りが優勢に
NY原油先物市場は60.53ドルまで上昇した後、一時60.10ドルまで下落した。イランでの反政府デモの広がりによる中東不安定化への懸念や、ドルが主要通貨に対して弱含んだことで買いが先行した。しかし、イラン情勢が直ちに原油供給不安にはつながらないとの見方が浮上し、約2年半ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定目的の売りが出た。ただ、米国株高を好感し、引けにかけて徐々に戻す展開となった。
★NY金・銀先物市場は続伸:地政学リスクやドル安を好感
NY金先先物市場は1312.30ドルから1316.30ドルまで上昇した。ECBの資産買入れ縮小や、FOMC議事録発表を控えて、ドルがユーロに対して弱含んだことで割安感が広がった。また、イランでの反政府デモの広がりも、地政学リスク回避的な需要も高まった。
★米国債券市場は反落:欧州長期債下落につれた売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%高い(価格は下落)2.46%で終了した。昨年末に買い進んだ反動が出たほか、欧州長期国債が下落したことにつれた売りが進んだ。
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