★米国株式市場は上昇:米長期金利や株式市場の変動率を嫌気
NYダウは330.44ドル高の24190.90、ナスダックは97.33ドル高の6874.49で取引は終了した。350ドル近く上げて始まった後、500ドル超安まで急落した。もっとも、週末を前に買い戻しが進み、520ドル超高まで一転上昇するなど乱高下した。トランプ大統領が2年間の予算合意に署名し政府機関の閉鎖が解消されたほか、昨日の大幅下落を受けた買戻しから買いが先行した。しかし、アジア・欧州株が全面安となったほか、米長期金利や株式市場の変動率の上昇が嫌気され急落した。その後、大幅安から切り返すなど非常に値動きの荒い展開となり、引けにかけて大きく上昇した。VIX指数は33.46から29.06へ低下した。
★NY外国為替市場:米国株の乱高下につれた動きに終始
ドル/円は、米議会が暫定予算を含んだ2年間の予算合意を可決したトランプ大統領の署名で一時期な政府機関閉鎖を解消した円売り、日本政府が日銀総裁に黒田氏を再任するとの報道で、日本の異例な金融緩和策が維持されるとの見方が強まりいったん円売りに拍車がかかった。その後、株式相場が大きく下げると、米長期金利も低下に転じ、ドル売り、リスク回避の円買いが加速した。引けにかけた株式相場の回復で下げ止まった。ユーロ/ドルは、しばらく1.2250ドルを挟んで方向感が定まらなかったが、ユーロ/円の急落に押され1.2205ドルまで弱含んだ。ただ、ユーロ/円が大きく買い戻されると1.2250ドル台まで反発した。
★NY原油先物市場は大幅続落:リグ数の大幅増加を嫌気
NY原油先物市場は一時58.07ドルまで下落した。米国内の原油供給増加に対する警戒感が高まっており、1バレル=60ドル割れで短期筋などのストップロスが執行された。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内の石油掘削装置(リグ)数が前週末比26基増の791基となり、2017年1月以来の増加幅となったことも嫌気された。世界的に株式市場が不安定な動きとなったため、運用リスクを回避する動きにつながった。
★NY金・銀先物市場は下落:株価反転でリスク回避の買いが後退
NY金先物市場は一時1313.20ドルまで売られた。米国株は乱高下したものの、最終的に反発したことやドルが主要通貨に対してやや強含みとなったことが売り材料となった。株安を意識したリスク回避の買いが入る場面があったが、株価が反転したことを受けて買いが縮小した。
★米国債券市場は反落:米国株の反転上昇を嫌気下売り
米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.85%で終了した。NYダウが500ドル超下落すると安全資産としての債券が買われた。しかし、NYダウが520ドル超高まで一転上昇したことで債券売りが優勢となった。
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