FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米主要企業の決算発表待ちで方向感出ず

NYダウは60ドル高の31068.69ドル、ナスダックは36.00ポイントの13072.43ポイントで取引を終了した。ワクチン普及期待や予想を上回った雇用関連指標を好感し寄り付き後上昇した。下院によるトランプ大統領の弾劾訴追決議案採決を控えた政局不安や金利の上昇を警戒し利益確定売りに一時下落に転じた。しかし、バイデン次期政権による経済対策への期待などから景気敏感株の一角に買いが入り、指数を押し上げた。ただ、米主要企業の決算発表シーズンを控えて様子見ムードも広がったため、大きな方向感は出なかった。前日終値を挟んだ一進一退の動きが続いた。VIX指数は24.08から23.33へ低下した。

 

NY外国為替市場:好調な米10年物国債入札受けドル売り優勢

ドル/円は、米10年物国債利回りが一時1.1855%前後と昨年3月19日以来の高水準を付けたことを受けて、円売り・ドル買いが先行し一時104.33円とアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。ただ、好調な米10年債入札をきっかけに債券を買う動きが強まると、米長期金利が低下に転じたため、一転ドル売りが優勢になった。前日の安値103.74円を下抜けて、一時103.72円まで値を下げた。 

 

ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇などが相場の重しとなり、一時1.2137ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.2132ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢になった。米10年物国債の入札が堅調だったことを受けて、米金利が低下すると全般ドル売りが活発化し一時1.2210ドルと日通し高値を更新した。

 

NY原油先物市場は6日続伸:需給悪化懸念後退で買い継続

NY原油先物市場は52.07ドル-53.28ドルのレンジ相場となった。サウジアラビアが2、3月も追加減産を行う方針を表明したことや、バイデン次期政権の大型財政出動への期待を背景とした原油の堅調な動きが継続した。また、米エネルギー情報局(EIA)が今週発表する在庫統計で原油の取り崩しが見込まれていることも支援材料となった。ロンドン市場で53.26ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて52.52ドルまで下落したが、需給悪化の懸念は緩和されており、通常取引終了後の時間外取引で53.28ドルまで上昇した。

 

NY金先物市場は反落:換金目的売り増える

NY金先物市場は1835.80-1864.00ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りが一時1.18%台と昨年3月以来の高い水準まで上昇するなど、米長期金利の上昇傾向が続く中、金利がつかない金は売りに押された。ロンドン市場で1864.00ドルまで戻した後、ニューヨーク市場の序盤にかけて換金目的の売りが増えたことで1835.80ドルまで売られた。その後は下げ渋り。自律反発狙いの買いが入ったことから、通常取引終了後の時間外取引で1857.70ドルまで戻している。

 

米国債券市場は反発:好調な10年債入札受け買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)1.12%で終了した。米民主党政権下で財政出動に伴う国債増発を見込む売りが先行し、利回りは一時1.1855%前後と昨年3月19日以来の高水準を付けた。ただ、好調な米10年債入札をきっかけに債券を買う動きが強まると相場は上げに転じた。 

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