★米国株式市場は下落:感染拡大を嫌気した利益確定売り優勢
NYダウは382.59ドル安の30223.89ドル、ナスダックは189.83ポイント安の12698.45ポイントで取引を終了した。寄り付き直後に史上最高値を更新したものの、そのあとは新型コロナの感染拡大が投資家心理を冷やし売りが優勢となった。5日のジョージア州の上院決選投票を前に、持ち高調整や利益確定の売りも出やすかった。下げ幅は一時720ドルを超え、節目の3万ドルを割り込む場面があった。 VIX指数は22.75から26.97へ上昇した。
★NY外国為替市場:米国株急落でリスク回避のドル買い優勢
ユーロ/ドルは、欧州株相場や時間外のダウ先物の上昇を背景に、リスク選好のドル売りが先行し、一時1.2309ドルと日通し高値を更新した。ただ、昨年12月30日に付けた2018年4月以来の高値1.2310ドルが目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。高く始まった米国株相場が下げに転じると、これまでのドル売りが巻き戻されて一時1.2242ドル付近まで下押しした。なお、NYダウは買いが先行し、一時史上最高値を更新したものの、すぐに失速した。下げ幅は一時720ドルを超え、節目の3万ドルを割り込む場面があった。
ドル/円は、日本時間夕刻に一時102.68円と昨年3月10日以来の安値を付けたものの、そのあとはじり高の展開になった。米国株の失速でリスク選好のドル売りが巻き戻されてドル円にも買い戻しが入り、一時103.24円付近まで強含む場面があった。なお、市場では米国株の下落について『5日にジョージア州の米上院の決選投票を控えて、リスク回避の動きが広がっている』との指摘があった。
ポンド/ドルは、欧州市場では一時1.3704ドルと18年5月1日以来約2年8カ月ぶりの高値を付けたものの、その後は新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるためロックダウン(都市封鎖)の規制が強化されるとの報道が伝わり、徐々に弱含んだ。現物の米国株相場が下落すると、ドル買い戻しも優勢となり一時1.3542ドルと日通し安値を更新した。なお、ジョンソン英首相はこの日、新型コロナ感染の急激な拡大に対処するため、イングランドで新たに全面的なロックダウン(都市封鎖)措置を導入すると発表した。
★NY原油先物市場は反落:米国株安が嫌気され売り優勢
NY原油先物市場は47.18ドル-49.83ドルのレンジ相場となった。原油先物価格は序盤、ドル安や堅調な欧州株の動きに支えられ50ドル手前まで迫った。しかしながら、史上最高値で始まった米株式市場がマイナス圏に入り、さらに下げ幅を拡大すると原油価格も徐々に下がりはじめ、4営業日ぶりに反落して引けた。なお、本日から始まったOPECプラスの会合は2月の生産引き上げをロシアが支持したものの、過半数は反対し決着がつかず、明日も会合で話し合いが継続されることになった。アジア市場の終盤にかけて49.83ドルまで買われたが、米国株式の下落を嫌気した売りが広がり、通常取引終了後の時間外取引で47.18ドルまで下落した。
★NY金先物市場は大幅続伸:米国の政治不安を警戒した買い優勢
NY金先物市場は1906.10-1948.70ドルのレンジ相場となった。欧州前半はドル安が金先物を支えた。その後株価が下落しドル高になったが、株安を嫌気し避難先としての金先物買いを呼び込み金価格は上げ幅を拡大し、4営業日続伸して引けた。時間外取引のアジア市場で1939.10ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の中盤にかけて1933.00ドルまで下げたが、ニューヨーク市場の中盤にかけて1948.70ドルまで一段高となった。引き続き米国の政治不安が警戒されており、安全逃避的な買いが広がった。
★米国債券市場は横ばい:5日の上院決選投票待ちの様子見
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ0.91%で終了した。5日のジョージア州の上院決選投票を前に、大きな方向感は出なかった。市場では『米雇用統計発表を8日に控えていることも相場に影響を及ぼしている』との声が聞かれた。
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