★米国株式市場は上昇:リスク回避姿勢の後退でNYダウ3万ドル台
NYダウは454.97ドル高の3004.24ドル、ナスダックは156.15ポイント高の12036.79ポイントで取引を終了した。トランプ米大統領がバイデン前副大統領への政権移行作業の開始を容認したことで投資家のリスク回避姿勢が後退したほか、『バイデン氏がイエレン前FRB議長に財務長官就任を要請した』とのニュースも地合いの好転につながり、買いが膨らんだ。新型コロナウイルスのワクチン開発が進展していることも引き続き好感されて、一時520ドル超上昇した。NYダウは3万ドルの大台に乗せ史上最高値で引けた。VIX指数は22.66から21.64へ低下した。
★NY外国為替市場:ロンドンフィキシング絡みのドル買い
ドル/円は、米長期金利の上昇を受けた円売り・ドル買いが出たほか、ロンドン・フィキシングに向けた思惑的なドル買いが入り一時104.76円と日通し高値を付けたものの、NY中盤以降は米国株高に伴うリスク・オンのドル売りが出たため上値の重さが目立った。
ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇に伴うドル買いが先行し、一時1.1842ドル付近まで下押しした。前日のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングにかけてドル買いが加速したこともあり、市場では『NY勢の本格参入後に思惑的なドル買いが入った』との声も聞かれた。ただ、アジア時間に付けた日通し安値1.1837ドルがサポートされると再び強含む展開に。米国株高に伴うリスク選好のドル売りも出て、取引終了間際に一時1.1896ドルと日通し高値を付けた。
南アフリカランド/円はしっかり。世界的な株高を背景にリスク選好の円売りが強まり、一時6.89円まで値を上げた。ランドはアフリカ諸国に無関心だったトランプ政権から、バイデン政権に代わることで足もと堅調地合いが続いていた。オバマ政権で国務次官補(アフリカ担当)を務めた、黒人女性のリンダ・トーマス・グリーンフィールド氏が次期国連大使に指名されたことも好感された。
★NY原油先物市場は大幅続伸:景気の急回復の思惑から買い優勢
NY原油先物市場は42.82ドル-45.20ドルのレンジ相場となった。米一般調達局(GSA)がバイデン氏の大統領選勝利を認定し政権移行を認めたことで、経済支援策をはじめとした政策の停滞が解消され、ワクチン開発が進めば景気が急回復するという楽観的な見方に市場が傾いた。NYダウが史上最高値を更新し初めて3万ドル台に乗せるなど市場全体がリスク選好になり、原油先物市場は3月以来の水準まで上昇した。
★NY金先物市場は続落:欧米株高を嫌気した売り優勢
NY金先物市場は1797.10-1836.90ドルのレンジ相場となった。米一般調達局(GSA)がバイデン氏の大統領選勝利を認定し政権移行を認めたことで、経済支援策をはじめとした政策の停滞が解消されることを好感し、リスク選好の流れで金先物価格は続落した。欧米株高を意識してニューヨーク市場の中盤にかけて1800ドルを下回る展開となった。24日発表された11月CB消費者信頼感指数は市場予想を下回ったが、欧米株高や長期金利の上昇を受けて、安全逃避の金買いは一段と縮小した。
★米国債券市場は続落:相対的に安全資産売りが優勢に
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)0.88%で終了した。米政権移行を巡る不透明感の後退や、新型コロナウイルスのワクチン開発進展を受けて、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。7年債入札が『堅調』と受け止められると債券買いが入る場面もあったが、反応は一時的だった。
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