★米国株式市場はまちまち:売り先行後は引けにかけて買い戻し
NYダウは70.92ドル安の24538.06、ナスダックは77.31ポイント高の7257.87で取引を終了した。前日にトランプ大統領による鉄鋼・アルミニウム輸入に関税を賦課する方針を発表したことで、主要貿易相手国による報復措置や、製造業のコスト増への懸念から売りが先行し、一時390ドル超下げた。午後にかけては、週末を控えて買戻しが入り下げ幅を縮小したが上値の重い展開となった。VIX指数は22.47から19.52へ大幅低下した。
★NY外国為替市場:ロス米商務省長官発言でドル売り一服
ドル/円は、トランプ大統領が鉄鋼やアルミニウム輸入関税を賦課する計画を発表したことに続き、『貿易戦争は有用』との発言を受けて、世界貿易戦争への警戒感が引き続きリスク回避の円買いにつながった。その後、ロス米商務省長官が輸入関税が米国の雇用を押し上げることを目的とし、消費者への影響は最小だと沈静化に努め、株式市場の下落が一段落したことでリスク回避の円買いが後退した。ユーロ/ドルは、ドル/円の下落やユーロクロスの上昇を支えに1.2336ドルまで上げたが、総じて1.23ドル台前半での持ち高調整の展開となった。
★NY原油先物市場は反発:米国株安やドル弱含みで買い戻し
NY原油先物市場では時間外取引を含めて一時61.50ドルまで買われた。ロス米商務長官は、鉄鋼・アルミニウム輸入への関税について、『トランプ大統領は全ての国を対象とする措置を選択した』と述べたことで貿易戦争が激化するとの懸念が広がり、原油価格を圧迫した。しかし、米国株の下げが一服したことや、ドルが主要通貨に対して弱含んだことから、原油価格も反転した。米国内における供給増加への懸念は消えていないものの、短期筋の売りは一服した。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比1基増加の800基となった。
★NY金・銀先物市場は反発:貿易戦争への警戒感からリスク回避の買い
NY金先物市場は一時1326.60ドルまで買われた。EU、カナダ、メキシコなどの米国の主要な貿易相手国は、米国の行動に対して報復措置を講じる可能性があることが金への支援材料となった。世界的な株価下落を受けたことや、主要通貨に対してドルが弱含んだことも金買い材料となった。
★米国債券市場では反落:追加関税方針でインフレ圧力の思惑で売り
米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%高い(価格は下落)2.86%で終了した。トランプ大統領が発表した追加関税方針を受けて、素材価格が上昇しインフレ圧力につながるとの見方から債券売りにつながった。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |