★米国株式市場は下落:FOMCの結果による失望感からの売り継続
NYダウは130.40ドル安の27901.98ドル、ナスダックは140.19ポイント安の10910.28ポイントで取引を終了した。昨日の連邦公開市場委員会(FOMC)でゼロ金利は長期にわたり据え置かれることが確認されたものの量的緩和(QE)拡大の壁が高いことが明らかになり、失望感から下落して寄り付いた。雇用や住宅関連指標が予想を下回ったことも売りに拍車をかけ、指数は一時380ドル超下げた。一巡すると押し目買いが優勢となり一時プラス圏を回復する場面があったが、ハイテク株の調整が続いており、引けにかけては再び下落幅を拡大した。VIX指数は26.04から26.46へ上昇した。
★NY外国為替市場:米国債金利に振れる展開
ドル/円は、米長期金利の低下などを背景に欧州時間からの売りが続き、NY序盤には一時104.53円と7月31日以来の安値を付けた。ただ、米国金利がその後は低下幅を縮めたほか、クロス円が全般底堅く推移するなか、NY時間には104.80円台まで切り返す場面があった。
ユーロ/ドルは、東京午後からの買い戻しの動きが継続した。欧州中央銀行(ECB)の追加緩和への思惑から足元でユーロ安が目立っていたこともあり、目先のユーロショートのポジションを解消する動きが主導する形で一時1.1852ドルまで値を上げた。
なお、ポンド/ドルは乱高下。英金融政策委員会(MPC)がマイナス金利の有効性を議論したことが判明すると欧州時間には一時1.2865ドルまで急落した。ただ、フォンデアライエン欧州委員長の発言『英国と欧州連合(EU)の通商合意は依然として可能』のヘッドラインが流れると急速に値を上げ、一時1.2998ドルまで買い上げられた。一方、欧州委員長は『英の国内市場法案は、EUにとって非常に不愉快で驚き』とも述べており失速した。その後は1.29ドル台半ばから後半でのもみ合いが続いた。
★NY原油先物市場は続伸:需給の引き締まりを意識する買い優勢
NY原油先物市場は39.42ドル-41.22ドルのレンジ相場となった。今週発表された米石油協会(API)や米エネルギー省(EIA)の週間在庫統計では原油の取り崩し幅が目立ち、需給の引き締まりが意識された。米南部メキシコ湾岸沿いを襲ったハリケーン『サリー』の影響で、石油生産が縮小していることも相場の支えとなった。石油輸出国機構(OPEC)の中心国サウジアラビアから、減産延長や追加減産とも捉えられる発言が伝わったことも後押しとなり、原油先物は41ドル前半まで上値を伸ばした。
★NY金先物市場は下落:ポジション調整による売り広がる
NY金先物市場は1938.20-1969.30ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルがユーロに対して約1カ月ぶりの水準まで強含むと、ドル建ての金先物は時間外から売りが先行し、一時1940ドル割れまで下落した。その後にドルは反落し、軟調な株式相場も支えとなり金先物は下げ渋った。もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)終了で材料出尽くし感が広まるなか、ポジション調整による売りで上値は抑えられた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1938.20ドルまで下落したが、売り一巡後に1957.10ドルまで戻した。換金目的とみられる売りは一巡したが、米長期金利が下げ渋ったことで金の上値は重くなった。
★米国債券市場は横ばい:米国株の下げ渋りで持ち高調整の売り
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ0.69%で終了した。米国株価指数先物の下落を受けて時間外取引で債券買いが先行し、10年債利回りは一時0.64%まで低下した。ただ、通常取引に入ると株価が下げ渋ったこともあり持ち高調整の売りが優勢となった。
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