★米国株式市場は上昇:FRBの結果発表を控え手仕舞う動き広がる
NYダウは2.27ドル高の27995.60ドル、ナスダックは133.67ポイント高の11190.32ポイントで終了した。中国8月小売売上高が予想以上に回復したことや、欧州経済指標が良好な結果だったことを好感して230ドル超上昇して始まった。ただ、アップルが新製品発表会でiPadなどの新機種を発表したものの、期待されていた5G搭載のiPhoneの発表がなかったことで失望売りとなった影響を受けたほか、連邦準備制度理事会(FRB)の結果発表を明日に控えて一旦手仕舞う動きが広がり引けにかけて上げ幅を消す動きとなった。VIX指数は25.85から25.59へ低下した。
★NY外国為替市場:ドルは総じて上値の重い展開
ドル/円は、欧州時間からの売りの流れが継続し、NY序盤にはクロス円の下落とともに一時105.23円まで売りに押された。一方、105円にかけて買いが目立つなか、その後は105円台半ばでのもみ合いが続いた。なお、世界貿易機関(WTO)の紛争処理パネルは、2018年に米国が中国製品に課した関税措置は国際貿易ルールに違反しているとの判断を示した。これに対し米通商代表部(USTR)からは、『WTOは中国の不正行為に対して何の対処もしていない』などの見解が示された。
ユーロ/ドルは、アジア・欧州時間に1.19ドル台の定着に失敗したこともあり、NY時間は売られる展開となった。NYカットで期限を迎える1.1850ドルのオプションに絡んだ売りが持ち込まれたほか、手仕舞い売りが散見され、一時1.1840ドルまで下げ足を速めた。その後、売りは一服したものの戻りは1.1850ドル台までにとどまるなど、反発力は弱かった。
★NY原油先物市場は反発:大型ハリケーン接近で買い優勢
NY原油先物市場は37.06ドル-38.57ドルのレンジ相場となった。国際エネルギー機関(IEA)は月報で2020年の原油需要予想を引き下げた。2カ月連続の下方修正を受け、原油先物は売りが強まる場面もあったものの下値は限定的だった。その後、ハリケーン『サリー』による影響でメキシコ湾沿岸の石油生産が4分1弱停止し、輸出港の一部も閉鎖されたことが伝わると相場は上値を試す展開に。WTI10月限は一時38.50ドル台まで強含んだ。
★NY金先物市場は小幅高:換金目的とみられる売り
NY金先物市場は1955.60-1982.40ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルがユーロに対して反発すると、ドル建ての金先物は割高感から売り戻しが優勢となった。もっとも、明日まで開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)はよりハト派姿勢に傾くとの観測が根強く、金利が付かない金の下値は限定的だった。NY午後にはプラス圏を回復し、底堅いまま引けた。ロンドン市場で1982.40ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では換金目的とみられる売りが観測されており、1955.60ドルまで反落した。その後は、主に1960ドル台で推移し、やや下げ渋った。
★米国債券市場は続落:米FOMCの結果待ちで様子見ムード
米国債券市場で長期ゾーンは小幅に続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.68%で終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて引き続き様子見姿勢が強く、ほとんど動意は見られなかった。この日行われた20年債入札はまずまずの結果との見方だったが、相場への影響はあまりなかった。
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