★米国株式市場は上昇:ボラティリティの落ち着きで買い安心感
NYダウは306.88ドル高の25200.37、ナスダックは112.81ポイント高の7256.43で取引を終了した。アジア・欧州株がほぼ全面高となり、ボラティリティの落ち着きが買い安心感につながった。米1月生産者物価指数(PPI)が前月より増加し、利上げ加速への警戒感から一時下落する場面もあったが、複数の主要企業の決算が好感され堅調推移となった。VIX指数は19.26から19.13へ低下した。
★NY外国為替市場:強いインフレ指標でも全般ドルが弱含み
ドル/円は、米1月生産者物価指数(PPI)が市場予想を上回ったため、米長期金利が上昇したことを背景に一時106.80円付近まで下値を切り上げたが、戻りは限定的だった。スタグフレーション懸念の浮上や米国の財政赤字拡大懸念、ドル安政策への思惑にドル売りが継続したほか、本邦企業のレパトリ絡みに円買いが観測に加え、麻生財務相の発言を受けた円買いが続いた。ユーロ/ドルは、ドル/円が反発した場面では1.2450ドル台まで下押ししたが、引けにかけては全般ドル安が進んだ流れに沿って欧州時間の高値1.2510ドルに迫った。
★NY原油先物市場は続伸:原油供給に対する警戒感やや後退
NY原油先物市場は、一時61.46ドルまで買われた。原油供給の大幅な増加に対する警戒感はやや低下していることや、主要通貨に対するドル安が継続していることが要因となった。また、米国株が続伸したことも買い材料となった。
★NY金・銀先物市場は下落:利益確定売りが優勢
NY金先物市場は一時1350.80ドルまで売られた。この日発表された米1月生産者物価指数(PPI)は前年比+2.7%、コア指数は同比+2.2%と市場予想を上回った一方で、米1月鉱工業生産は市場予想に反して減少した。ドル安・ユーロ高は続いているものの、米国株が強い動きを見せたことで、金は相場上昇が続いていただけに利益確定売りが出た。
★米国債券市場は続落:インフレ圧力の高まりを嫌気した売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.91%で終了した。インフレ圧力の高まりを意識した売りが進み、時間外取引で利回りは一時2.94%と2014年1月10日以来の水準まで上昇した。ただ、その後は持ち高調整の買戻しが入るなど下値は堅かった。
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