★米国株式市場は上昇:米経済指標が概ね堅調でリスク選好の買い
NYダウは223.92ドル高の26616.71、ナスダックは94.61ポイント高の7505.77で取引を終了した。米10-12月期GDP速報値が概ね堅調推移な内容となり、米12月耐久財受注も予想を大幅に上振れしたことで、リスク選好の買いが先行した。トランプ大統領がダボス会議での演説で米経済の好調さを強調し、TPPの復帰を示したほか、為替相場でのドル安進行が好感され、終日堅調推移となった。主要三指数は揃って最高値を更新した。VIX指数は11.58から11.08へ低下した。
★NY外国為替市場:要人演説等で荒れた模様
ドル/円は、ムニューシン米財務長官が『発言は為替介入を狙ったものではない』『コメントでドルを動かそうとしていなかった』と発言した。また、トランプ米大統領がダボス会議での演説で、世界各国と強調する姿勢を見せ、保護主義、通貨安戦争への脅威が後退したことで、ドルの買い戻しが優勢となった。しかし、黒田日銀総裁が『日本は2%のインフレ目標にようやく近い状況にある』と述べると、日銀の緩和縮小への思惑からドル売りが優勢になった。前日安値の108.50円を下抜け108.28円と9月11日以来の安値を付けた。その後、日銀が『黒田総裁はインフレ見通しを修正していない』との見解を示すと109.06円近辺まで一転上昇した。もっとも109円台を維持できず108.60円台まで失速するなど変動幅の大きな展開となった。ユーロ/ドルは、ムニューシン米財務長官がドル安容認発言を否定したほか、ユーロ/円の急落に押され上値が重かったが、総じて1.2430ドル前後で方向感が定まらない展開となった。
★NY原油先物市場は反発:世界経済の順調な成長による需要増加の思惑
NY原油先物市場は一時66.35ドルまで買われた。この日発表されt米経済指標が概ね好調だったことが好感され買い材料となった。世界経済の順調な成長に伴い原油需要の増加が予想されており、米国における生産量が増加しても需給関係はただちに悪化しないとの見方も原油価格の下支えとなった。また、外国為替市場でドルが主要通貨に対して弱含みとなったことも買い材料視された。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数が前週比12期増加となり759基となった。
★NY金・銀先物市場は反落:米長期金利上昇と米国株高を嫌気した売り
NY金先物市場は一時1343.70ドルまで売られた。主要通貨に対するドル安が一服し、リスク回避の金買いが縮小したほか、前日に約1年5カ月ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定売りが出た。さらに米国株が大幅高になったことや米長期金利の上昇なども材料視された。また、トランプ大統領が『経済がドルをいっそう強くする』『ドルは偉大な準備通貨』と述べており、この発言も売り材料として意識された。
★米国債券市場は反落:ドル安を嫌気した売り
米国債券市場で長期ゾーンは反落(金利は上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%高い(価格は下落)2.66%で終了した。ドル/円中心にドル安が進んだことで、ドル安は米国債の需要減につながるとして売りが優位となった。
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