FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:ハイテク株関連の売りに上値重い

NYダウは41.31ドル高の26252.12、ナスダックは45.23ポイント安の7415.06で取引を終了した。複数の主要企業決算が市場予想を上振れたことで買いが先行した。外国為替市場でドルが主要通貨に対して弱含んだことに伴い輸出関連株が買われたほか、米長期金利上昇を支えに金融株が物色され180ドル超上昇した。その後、ハイテク株中心に売りが進み100ドル超下げたが、引けにかけてはプラス圏を回復した。NYダウは最高値を更新した。VIX指数は11.10から11.47へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドルは米財務長官発言受け失速

ドル/円は、ムニューシン米財務長官が『ドル安は貿易にとって良いことだ』と発言し、欧州市場からドル安が加速した流れを引き継いだ。日経先物やNYダウが一転下落したことも嫌気され、108.96円と9月11日来の安値を付けた。しかし、109円台割れではドル買いが入ったほか、米国株価の反発も支えにやや下げ渋った。ユーロ/ドルは、全般ドル安の地合いに沿って上値を試す展開となった。節目の1.2400ドルを上抜け1.2415ドルと2014年12月17日以来の高値を更新した。また、サンダース米大統領報道官は『我々は非常に安定したドルを持っている』『ドルは引き続き力強く、安定』と発言したが影響は限定的だった。

 

NY原油は続伸:ドル下落で買いが優勢

NY原油先物市場は一時65.92ドルまで買われた。世界経済の持続的な成長への期待が高まっており、原油需要増大の思惑が広がっていることや、ドルが主要通貨に対して弱含んだことが買い材料視された。ただ、米国の原油在庫の減少幅は市場予想を下回ったことやガソリン在庫が予想以上に増加していたことから、利益確定売りも観測された。

 

NY金・銀先物市場は上昇:米ドル安とリスク回避の買い優勢

NY金先物市場は一時1360.90ドルまで買われた。為替市場でドルが主要通貨に対して弱含んだことが材料となり買いが入った。欧州株が全面安となったことや米政治不安が払拭されていないことも材料視され、リスク回避の金買いとなった。

 

米国債券市場は反落:米財務長官のドル安容認発言を嫌気した売り

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落92.64%)で終了した。ムニューシン米財務長官のドル安容認発言を受けて、海外投資家の米国債需要が減るとの思惑から売りが進んだ。

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