FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:ダボス会議や決算待ちで様子見

NYダウは3.79ドル安の26210.81、ナスダックは52.26ポイント高の7460.29で取引を終了した。連邦政府機関の閉鎖が回避され先行き不透明感が後退し、NYダウを除いて買いが先行した。主要企業決算の発表に乏しいなか、本日より開幕したダボス会議の動向や主要決算を見極めたいとの思惑が広がった。決算内容が嫌気されたJ&JやP&Gなどが売り込まれた半面、トラベラーズやIBMなどは堅調だった。S&P500とナスダック総合指数は最高値を更新した。VIX指数は11.03から11.10へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下で全般ドル安傾向

ドル/円は、米長期金利の低下や日経先物の190円安を横目に、欧州時間からのドル売りの流れが続いた。ユーロ/ドル中心にドル安も進み110.25円まで弱含んだ。17日の安値110.19円が目先の下値目処として意識されると一旦下げ止まったが、戻りも上値は限られた。市場予想を下回った米国の1月リッチモンド連銀製造業指数や米国政府が本格的に貿易規制に踏み切ったため保護主義貿易への警戒感が強まり、ドル売りに拍車がかかった。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下などを支えに昨日高値の1.2280ドルを上抜けると買いが加速した。1月ユーロ圏消費者信頼感指数速報値が市場予想を上回り、米1月りっとモンド連銀製造業景気指数が予想を下回ったことが分かると1.2306ドルまで値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は続伸:原油需要増大の思惑とドル安を好感

NY原油先物市場は一時64.88ドルまで買われた。国際通貨基金(IMF)が世界経済成長見通しを引き上げたことで、原油重要増大の思惑が広がっていることや、原油在庫の継続的な減少が予想されていることが原油価格を押し上げた。さらに為替市場でドルが主要通貨に対して弱含んだことも買い材料となった。

 

NY金は上昇・銀先物市場は続落:米長期金利低下とドル安を好感

NY金先物市場は一時1341.50ドルまで買われた。米長期金利の低下や為替市場でドル安に振れたことを意識した買いが入った。米政府機関の閉鎖は解除されたが、米政府不安は解消されていないとの見方が多く、リスク回避の金買いは後退していない。

 

米国債券市場は続伸:日本国債買いにつれた買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国際利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.61%で終了した。黒田日銀総裁が定例記者会見で『出口を検討する段階に至っていない』との発言し、日本国債が買われた影響を受けた。

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