★米国株式市場は上昇:米暫定予算合意を好感した買い優勢
NYダウは142.88ドル高の26214.60ドル、ナスダックは71.65ポイント高の7408.03で取引を終了した。米政府機関の閉鎖が3日目に入ったことを嫌気して小幅下落して寄り付いたものの、株式市場への影響は限定的との見方から緩やかに上昇する展開となった。上院で移民政策を一時棚上げすることを条件に民主党が2月8日までの暫定予算に合意したことが報じられると上げ幅を拡大する展開となった。主要株価指数は過去最高値を更新した。VIX指数は11.27から11.03へ低下した。
★NY外国為替市場:ドル戻りでも上値が重い
ドル/円は、米上院での暫定予算案可決期待から次第に下値を切り上がった。民主党のマンチン上院議員が『政府閉鎖問題はこの日のうちに解決と予想』などと延べたことも買いを後押しした。NYダウの一転上昇や日経先物の上げ幅拡大も相場を支えた。米民主党のシューマー上院院内総務が『米上院は政府閉鎖の解消で合意した』と述べると、一時111.22円まで上値を伸ばしたが、一巡すると利食い売りが進み110.90円台まで失速した。米上院では暫定予算を可決した。ユーロ/ドルは、しばらく1.2224ドル前後で方向感が定まらない展開だったが、米長期金利やドル/円が上昇すると1.2224ドルまで下押しした。その後はドル/円が失速すると1.2260ドル台まで持ち直した。
★NY原油先物市場は反発:米政府機関の閉鎖終了を好感
NY原油先物市場は一時64.13ドルまで上昇した。時間外取引では売りが優勢となったが、米政府機関の閉鎖は短期間にとどまるとの見方が浮上し、原油価格は反転した。米上下両院で22日中に2月8日までの暫定予算が合意、成立する公算が高まったことで原油先物は一時64ドル台まで上昇した。また、OPEC加盟国など産油国の協調減産が継続されたことも買い材料となった。
★NY金・銀先物市場は反落:リスク回避の買いが縮小
NY金先物市場は一時1328.00ドルまで売られた。米政府期間の閉鎖は解消されるとの見方が広がり、リスク回避の金買いは縮小した。また、米長期金利の上昇を警戒して短期筋のポジション調整的な売りも観測され、全般上値が重くなった。
★米国債券市場は反発:買い先行後可決期待で売られる
米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.65%で終了した。米政府機関の一部閉鎖を受けた債券買いが先行した。しかし、米暫定予算案可決期待から次第に上値が切り下がった。
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