FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米企業決算への期待強く引けにかけて買い優勢

NYダウは53.91ドル高の26071.72、ナスダックは40.33ポイント高の7336.38で取引を終了した。米下院議会で2月16日までの暫定予算が可決されたことから朝方は小幅上昇して寄り付いたものの、上院での採決が難航するとの見方から一時70ドル超下げる場面もあった。政府機関閉鎖への警戒感は残るものの、閉鎖された場面でも短期で株式市場に直接的な影響はほとんどないとの楽観的な見方から、米企業決算への期待が強く引けにかけてやや上げ幅を拡大する展開となった。VIX指数は12.22から11.27へ低下した。

 

NY外国為替市場:全般ドルは引けにかけ持ち直す展開に

ドル/円は、市場ではWSJが『日銀は2%のインフレ目標達成に楽観的』と報じたことも円買いの材料となったとの指摘があり、欧州時間に110.49円まで下げた。しかし、底堅かったことから買戻しが強まり110.78円まで戻した。その後は110.60円前後で方向感が出なくなった。引けにかけては米長期金利の上昇幅拡大やNYダウの50ドル超高を支えに110.80円台まで買い戻しが入った。ユーロ/ドルは、欧州時間に1.2295ドルまで上げたが、1.2300ドル手前で上値の重さを確認すると失速した。ユーロ/円の下落につれたうえ、米長期金利の上昇も重しとなり、1.2214ドルまで弱含んだ。

 

NY原油先物市場は下落:米国の原油増産基調を嫌気

NY原油先物市場は一時62.78ドルまで売られた。原油価格の大幅上昇を受けて、国債エネルギー期間(IEA)が米国での原油生産量は爆発的に増加するとの観測が材料視された。米国内の原油在庫は減少しているものの、生産量の急増が予想されており、需給関係のひっ迫した状態は次第に解消される可能性があるとみられている。一方で、2018年の世界経済は順調な成長が予想されており、これに伴い、原油需要は増加するとの見方もあることから、生産量の増加によって原油が供給超過の状態に陥る可能性は低いとの見方が一部にある。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数が前週比5基減少となり747基となった。

 

NY金・銀先物市場は上昇:米政府機関閉鎖の警戒感から買い優勢

NY金先物市場は一時1338.20ドルまで買われた。米議会下院は2月16日までのつなぎ予算案を可決し、予算案は上院に送られたが、19日までに上院で可決されるかどうか微妙な情勢。そのため、19日の取引ではリスク回避的な金買いが優勢となった。また、当日発表された米1月ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)は94.4となり、市場予想の97.0を下回ったことも金の買い材料となった。

 

米国債券市場は続落:NYダウが底堅く推移で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.66%で終了した。米政府機関閉鎖への懸念から安全資産としての債券は買われる場面もあった。しかし、NYダウが底堅く推移すると引けにかけて売りが優勢となった。

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