FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:税制改革による業績期待から買い優勢

NYダウは205.60ドル高の25574.73、ナスダックは58.21ポイント高の7211.78で取引を終了した。10-12月期決算シーズンを控えて、複数の大手企業が最低賃金を引き上げたほか、航空大手決算で業績見通しが上振れるなど、税制改革による企業業績への好影響が未だに十分株価に織り込まれていないとの見方から終日堅調推移となった。また、原油価格の上昇を受けて石油株が買われ、指数を押し上げた。VIX指数は9.82から9.88へ僅かに上昇した。

 

NY外国為替市場:ECB理事会議事要旨で全般ユーロ買い

ドル/円は、対ユーロを中心二ドル安が進んだほか、米12月卸売物価指数(PPI)や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったことを受けて売りが先行した。米30年債入札が好調だったことで米長期金利が低下すると111.04円近辺まで下落した。ただ、NYダウが200ドル超上昇するなど株高を支えに引けにかけては下げ渋る展開となった。ユーロ/ドルは、ECB理事会議事要旨で『2018年初旬からガイダンスの段階的な変更を検討する可能性』との見解が示されるとユーロ買いが活発化した。低調な米経済指標もユーロ買いが強まり、一時1.2059ドルまで買い上げられた。その後は1.2035ドル前後でもみ合いとなった。

 

NY原油先物市場は続伸:イラン制裁への思惑から買い優勢

NY原油先物市場は、2014年12月以来の64.77ドルまで上昇したあと、いったん63.73ドルまで下落した。米国が、『イラン核合意に基づく制裁停止を続けるかどうか、12日に決定する』としていることで、思惑的な買いが先行した。また、ECB議事要旨発表後にユーロ高・ドル安となり割安感から買いが広がった。ただ、引けにかけては利益確定売りから叙情に上値が重くなった。

 

NY金・銀先物市場は続伸:ユーロ高と弱い米経済受け買い優勢

NY金先物市場は1320.10ドルから1324.70ドルまで上昇した。ECBの12月理事会議事要旨でガイダンス変更に言及があったことから、ユーロ高・ドル安となり割安感から金買いが先行した。その後発表された米12月生産者物価指数(PPI)が予想以上に低下したことや、先週分の新規失業保険申請件数が増加したことを受けて、FRBによる利上げペースが鈍るとの思惑から買いが継続した。

 

米国債券市場は上昇:30年債入札結果受け買戻し

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.53%で終了した。独長期債が売られたことにつれて債券売りが先行したが、30年債入札が好調だったことが伝わると引けにかけて買い戻しが進んだ。

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