FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米企業業績への期待と世界株高を好感

NYダウは102.80ドル高の25385.80、ナスダックは6.19ポイント高の7163.58で取引を終了した。欧州株が全面高となり、米国株にも買いが先行した。米企業業績への期待や世界的な株高基調を背景に買い安心感が広がり、主要3指数は過去最高値を更新した。しかし、主要経済指標が予想を下振れしたことで、高値警戒感から上値も限られた。VIX指数は9.52から10.08へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ポジション調整から全般ユーロ安の展開

ドル/円は、欧州序盤に112.97円まで値を上げたあとはユーロ/円などクロス円の下落につれる形でドル売りが進み112.49円まで下げた。ただ、その後米長期金利が上昇したため、いったんは112.70円台まで持ち直す場面があったが、クロス円が一段安となるとドル売りが再開し、一時112.36円まで下げ足を速めた。一方で、米国株高や米長期金利が上昇幅を広げると112.60円台まで下げ渋るなど底堅かった。ユーロ/ドルは全般ドル高が進んだ影響から一時1.1916ドルまで下落した。米長期金利の大幅上昇なども重しとなり、その後の戻りも鈍かった。

 

NY原油先物市場は続伸:在庫減少予想を好感

NY原油先物市場は61.86ドルから2014年12月以来の63.24ドルまで上昇した。翌日発表される米エネルギー情報局(EIA)の週報について、国内全体の原油在庫が8週連続伸び減少と予想されていることや、先物の受け渡し拠点の在庫も減少との見方から、思惑的な買いが優勢になった。また、本日のNY通常取引終了後に発表される全米石油協会(API)の週間統計への思惑も買いにつながった。

 

NY金・銀先物市場は続落:リスク選好の動きを嫌気した売り

NY金先物市場は1316.20ドルから1309.50ドルまで下落した。NY市場では、原油の大幅高となり、米国株価が高値を更新し米長期金利が2.54%台まで上昇したことを受けて、リスク選好の状況に金は売り圧力がかかった。また、ユーロが対ドルに対して弱含んだことを受け金に割高感が出たことが重しとなった。

 

米国債券市場は続落:リスク選好の動きと日本国債売りを嫌気

米国債券市場で長期ゾーンは4日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.07%高い(価格は下落)2.55%で終了した。2017年3月15日以来、約10ヶ月ぶりの水準を付けた。日銀による長期債の買い入れ減額を受けて日本国債が売られた影響を受けた。世界的な株高を背景に安全資産としての債券需要が低下した面もあった。

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