★米国株式市場は上昇:順調な労働市場の拡大を好感
NYダウは220.74ドル高の25295.87、ナスダックは58.64ポイント高の7136.56で取引を終了した。米12月雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を下振れしたものの、平均時給が前月比で増加するなど雇用情勢の改善が続き、買いが先行した。アジア・欧州株が概ね全面高となったほか、11月製造業受注がよそうを上回ったことも好感され、終日堅調推移となった。ボーイングやビザなどが大幅上昇し、指数を押し上げた。主要3指数は連日で過去最高値を更新した。VIX指数は9.22と前日と変わらずだった。
★NY外国為替市場:週末の持ち高調整で戻りも限定的
ドル/円は、世界的な株高を支えにアジア時間からの買いの流れが続き、一時113.31円まで上げた。ただ、米12月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比14万8000人増と市場予想を下回ったことが伝わると米長期金利の低下とともに113.02円まで値を下げた。前回分の雇用者数が上方修正されたほか、平均時給は予想通りの伸び率だったこともあり113.20円台まで持ち直したものの、週末を前に持ち高調整の売りが出るなど戻りも限られた。ユーロ/ドルは、米雇用統計発表直後には1.2083ドルまで上げたが、直ぐに戻り売りに押され、1.2020ドルまで下げた。前日安値の1.2004ドルが目先のサポートとして意識されると1.2050ドル付近まで下げ渋ったが、戻りは鈍かった。
★NY原油先物市場は反落:利益確定売り優勢
NY原油先物市場は61.69ドルまで上昇後、61.09ドルまで下落した。米国株高を受けリスク選好の買いが先行した。その後、前日発表の米エネルギー情報局(EIA)の週報で、ガソリンや留出油の在庫が大きく増加していたことが改めて注目され、売りが優勢となった。前日に2年8ヶ月ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定売りも出た。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数が前週比5基減少の742基となった。
★NY金・銀先物市場は続伸:非製造業景況感の下振れで買い戻し
NY金先物市場は1323.90ドルまで上昇後、一旦1314.60ドルまで下落した。米12月雇用統計が予想を下回ったことや11月貿易赤字の拡大などからドル売りになったことで割安感から金が買われた。その後、FRB利上げ軌道は変わらないとの見方からドル売りが後退したことで、一旦売られた。その後発表された米12月ISM非製造業景況指数の下振れを切っ掛けに叙情に買い戻され、小幅ながらプラス圏を回復した。
★米国債券市場は続落:米労働市場の改善から売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.47%で終了した。米12月雇用統計が労働市場の改善を示したと受け止められ、債券を売り動きが強まった。米国株が連日最高値を行使したことも重しとなった。
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