FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米企業業績への期待から買い優勢

NYダウは152.45ドル高の25075.13、ナスダックは12.38ポイント高の7077.91で取引を終了した。節目の2万5000ドルを上回り、連日で史上最高値を更新した。アジア・欧州株が概ね全面高となるなど世界的に投資家のリスク選好姿勢が強まり、買いが先行した。来週から始まる10-12月期決算を前に企業業績への期待も広がった。12月ADP全米雇用報告が予想を上回ったほか、原油価格やその他資源価格の上昇も好感され、終日堅調推移となった。VIX指数は9.15から9.22へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク選好の円売り優勢

ドル/円は、12月ADP全米雇用報告が良好な内容となったことが伝わるとドル買いが先行した。また、NYダウが180ドル超上昇するなどリスク選好を背景にクロス円が全般買われたことにつれた面もあり、一時112.86円まで上げた。しかし、米長期金利が引けにかけて上昇幅を縮小したため、その後はやや上値が重くなった。ユーロ/ドルは、欧州時間からユーロ買いの流れが継続し、一時1.2089ドルと9月8日以来の高値を付けた。ただ、買いが一服すると引けにかけて1.2070ドルを挟んだもみ合い相場となった。

 

NY原油先物市場は上昇:原油在庫の大幅減少を好感

NY原油先物市場は61.59ドルから62.14ドルまで上昇した。米エネルギー情報局(EIA)の週報で、国内全体の原油在庫が大きく減少し、原油先物の受け渡し拠点の在庫も減少幅を拡大したことを受けて買いが優勢となった。しかし、ガソリンや留出油の在庫が大きく増加し、原油生産量も拡大した。また、トランプ大統領が『沿岸の大半で石油掘削制限の解除を提案へ』との報道があり上値を抑えた。

 

NY金・銀先物市場は上昇:ユーロ高と米ドルインデックス低下を好感

NY金先物市場は1312.8ドルまで下落後は、1322.3ドルまで上昇した。12月ADP全米雇用報告が予想を大きく上回る増加となったことを受けて、FOMCの3月利上げ観測が強まり、売りが先行した。しかし、その後、NYダウが初の2万5000ドル台を突破して上昇するなか、押し目買いが見られた。また、欧州景況感の改善からドルがユーロに対して弱含んだことから割安感が維持され、徐々に買いが盛り返す展開となった。

 

米国債券市場は反落:良好な米雇用指標受け売りが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.45%で終了した。良好な雇用指標を受けて売りが強まり、一時利回りは2.48%台まで上昇した。ただ、その後は持ち高調整の買戻しが入るなど下値は堅かった。

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