FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米企業業績の先行き期待感から買い優勢

NYダウは98.67ドル高の24922.68、ナスダックは58.63ポイント高の7065.53で取引を終了した。アジア・欧州株が概ね全面高となるなか、米国株も買いが先行した。米企業業績の先行き期待感などから幅広い銘柄に買いが入った。特に証券会社による投資判断の引き上げを高官してIBMなどが相場をけん引した。FOMC議事録では、数人の委員が足元の低調なインフレ基調に懸念を示した一方で、減税による更なる経済成長が指摘された。大半が年内の緩やかな利上げ継続を支持する見方を示した。発表後の相場は上げ幅を拡大する展開となった。主要三指数が揃って最高値を更新した。VIX指数は9.77から9.15へ低下した。

 

NY外国為替市場:総じてドル買いでも上値重い展開

ドル/円は、米12月ISM製造業景気指数や米11月建設支出が市場予想を上回る結果となったことが伝わると絵画強まり、一時112.50円まで値を上げた。しかし、米長期金利が低下したことで、112.20円台まで伸び悩んだ。その後、FOMC議事録要旨が発表されるとドル買いが再開され、一時112.61円まで上昇する場面もあった。ユーロ/ドルは、良好な米経済指標やFOMC議事録要旨を受けてドル高が進んだ影響からさえない値動きとなり、一時1.2001ドルまで下押しした。

 

NY原油先物市場は反発:在庫減少予想や寒波、地政学リスクの買い優勢

NY原油先物市場は60.78ドルから61.67ドルまで上昇した。4日発表される米エネルギー情報局(EIA)の週報について、国内全体の原油在庫が7週連続で減少すると予想されていることが、思惑的な買いにつながった。また、米国東部における強烈な寒波襲来に絡み、需要増への連想も下支えとなった。さらに、イランの反政府デモが鎮静化せず、地政学リスクを背景とした買いも見られた。

 

NY金・銀先物市場は続伸:FOMC議事録でタカ派的ではないとの思惑買い

NY金先物市場は、1316.30ドルから1319.40ドルまで上昇した。通常取引終了後にFOMC議事要旨(12月12-13日分)が発表されることで、やや慎重な取引となった。ただ、昨年のFOMC終了後の声明や経済予測の発表時は、あまりタカ派的ではなかったことから金が上昇してきた。FOMC議事要旨の発表後は、3月利上げ観測が高まり、時間外取引のNY金先物は下落に転じている。

 

米国債券市場は反発:欧州債券買いに連れた買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.44%で終了した。欧州長期債の上昇につれる形で買いが強まった。良好な米経済指標を受けて売りで反応する場面もあったが、長続きしなかった。

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