FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:クリスマス休暇控え利益確定売り

NYダウは28.23ドル安の24754.06、ナスダックは5.40ポイント安の6959.96で取引を終了した。クリスマス休暇を控えて閑散取引となるなか、利益確定売りや持ち高調整目的の売りが出た。トランプ大統領が税制改革法案に署名し、税制改革が成立したものの、概ね株価に織り込まれており、目立った反応は見られなかった。VIX指数は9.62から9.90へ上昇した。

 

NY外国為替市場:様子見ムード強く方向感を欠く展開

ドル/円は、市場参加者の多くが既にクリスマス休暇に入っていることで全般に様子見ムードが強く、113.30円台でのもみ合いとなった。ただ、日付が変わる頃やや売りに押される展開となった。NYダウが60ドル超下落すると一時113.25円近辺まで小幅に値を下げた。発表された米経済指標は総じて強弱まちまちな結果となったため、相場への影響は限られた。ユーロ/ドルは、しばらく1.18ドル台半ばでもみ合いとなっていたが、ユーロ/円などの下げにつれて一時1.1828ドルまで弱含む場面もみられた。ただ、再び1.1860ドル台まで下げ渋るなど下値も限られた。

 

NY原油先物市場は小幅高:需給改善を意識した買い優勢

NY原油先物市場は一時58.50ドルまで買われた。米経済指標の結果はまちまちの内容だったが、米国内の石油掘削装置の稼動数が前週と同水準の747基だったことから、需給関係の改善を意識した買いが優勢となった。OPEC加盟国と非加盟国による協調減産体制期限の延長によって供給過剰の状態はある程度解消されるとの見方に変わりなく、原油先物市場に対する支援材料となっている。

 

NY金・銀先物市場は上昇:閑散相場でショートカバーの動きも

NY金先物市場は一時1280.40ドルまで買われた。来年1月19日までの米暫定予算は可決されたが、本格的な予算編成への取り組みは遅れていることや、仮想通貨の下落が意識されリスク回避の金買いが入った。ただ、クリスマスを控えて市場参加者が減少していることから、一部投資家のショートカバーが足元の相場動向に影響を与えたとの指摘もあった。

 

米国債券市場は横ばい:短縮取引で方向感のない展開

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.48%で終了した。クリスマス休暇を控えて積極的な売買が手控えられ、相場の方向感が乏しかった。さらにクリスマスの前営業日で短縮取引だった。

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