★米国株式市場は上昇:年内の米税制改革の法案成立期待
NYダウは143.08ドル高の24651.74、ナスダックは80.06ポイント高の6936.58で取引を終了した。オプションや先物の決算日が重なるクアドプル・ウィッチングで出来高が膨らんだほか、節税目的で年末まで含み損を確定しようとする動きも散見されたが、米税制改革案に反対を表明していたルビオ上院議員が法案の一部修正で賛成に転じたほか、コーカー上院議員も税制改革案に支持を表明したことで、年内の法案成立への楽観的な見方が広がり終日堅調推移となった。また、ハイテク株や銀行株が指数の上昇に寄与した。VIX指数は10.49から9.42へ低下した。
★NY外国為替市場:税制改革案成立期待から全般ドル高
ドル/円は、米長期金利の上昇を支えにアジア時間高値112.40円を上抜けると買いが強まった。前日に米税制改革法案に反対を表明していたルビオ米上院議員が『税制法案を支持した』と報じられたほか、ブレディ米下院歳入委員長が『税制法案まとまる、上院で支持を得られる見通し』と述べたこともドル買いを後押しした。NYダウが180ドル超上昇したことも支えとなった。しかし、終盤にかけて米長期金利が低下に転じると112.50円台まで伸び悩んだ。ユーロ/ドルは、米長期金利が一時上昇したほか、米税制改革法案の成立期待から全般ドル高が進んだ流れに沿った。引けにかけても軟調地合いが続き1.1749ドルまで弱含んだ。
★NY原油先物市場は上昇:供給減少を意識した買い優勢
NY原油先物市場は、北海のパイプラインの操業停止や主要産油国による減産で、供給ひっ迫懸念が引き続き買い材料となった。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比4基減少の747基となり、稼動数が減少したことで資産減を見込んだ買いも入った。ただ、原油需要の増大に対する懐疑的な見方は残されており、OPECやロシアが主導する協調減産体制が2018年末まで延長されても需給関係の大幅な改善は期待できないとの悲観的な見方が浮上しており、原油価格の上値を抑える要因となった。
★NY金・銀先物市場は上昇:リスク選好の動きから上値の重い展開
NY金先物市場は一時1264.50ドルまで買われたが、上げ渋る展開となった。米税制改革法案に反対を表明していた2名の共和党上院議員が賛成票を投じるとの意向を示したことから、同法案の上院通過はほぼ確実な状況となったことで、安全資産と金買いは後退した。米国株が堅調推移したことや、米長期金利の下げ渋りも金先物の上昇を抑えた。
★米国債券市場は横ばい:ポジション調整の買戻し
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.35%で終了した。米税制改革法案の成立期待から債券売りが先行したが、週末を控えてポジション調整の買戻しが進んだ。
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