★米国株式市場は下落:税制改革案の年内可決に不透明感を嫌気
NYダウは76.77ドル安の24508.66、ナスダックは19.27ポイント安の6856.53で取引を終了した。ウォルト・ディズニーが21世紀フォックスが保有する映画スタジオなどの資産買収で合意したことを好感して買いが先行した。また、米週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、米11月小売売上高が堅調だったことも好感された。その後、年内成立が期待される税制改革案にマルコ・ルビオ上院議員が反対を表明したことで、先行き不透明感から上げ幅を縮小し、その後は下落に転じた。VIX指数は10.18から10.49へ上昇した。
★NY外国為替市場:ECB理事会を受けユーロ絡みの展開
ドル/円は、米11月小売売上高や前週分の新規失業保険申請件数が市場予想より強い結果となったものの、ユーロ絡みの取引が中心となり112.64円前後で動意を欠いた。その後米長期金利の上昇幅縮小や米国株と日経先物の下落を横目に売りが優勢となった。ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)はこの日、政策金利を現行の0.00%で据え置くことを決定した。ドラギECB総裁が定例記者会見で『インフレが上昇する強い勢いの示唆がある』『成長見通しに著しい改善が見られる』などと発言すると買いが進んだ。ECBスタッフ予想で2017-19年のGDP見通しや2018年のインフレ見通しが上方修正されたことも支えに1.1862ドルまで上げた。しかし、利益確定売りが強まり1.1770ドルまで急落し、その後も戻りは限られた。
★NY原油先物市場は反発:需給の改善期待で買い優勢
NY原油先物市場は一時57.13ドルまで買われた。ガソリン在庫が大幅に増加したものの、原油在庫の減少傾向はしばらく続くとみられることで、供給超過の状態は次第に解消されるとの見方が広がったことが買い材料となった。ドルが主要通貨に対して強い含んだことや、欧米株安を嫌気した売りが観測されたが、需給改善を期待した押し目買いが入ったことで原油相場は底堅い動きとなった。
★NY金・銀先物市場は上昇:欧米株安を意識した買い
NY金先物は一時1260.20ドルまで買われた。米利上げペースが緩やかになるとの見方が引き続き金の下支えとなった。また、欧米株安も意識された。ただ、ユーロ安・ドル高となったことや米長期金利が小幅に上昇したことから、安全資産としての金買い需要は広がらなかった。また、1260ドル近辺では戻り売りの動きも見られた。
★米国債市場は反落:前日の急進に対する反動売り優勢
米国債市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.35%で終了した。前日の急進に対する調整売りが出たほか、良好な米経済指標を受けて債券売りが強まった。ただ、米国株が下落すると買い戻しも入る展開となった。
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