FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:再びハイテク株関連の上値が重い

NYダウは118.77ドル高の24504.80、ナスダックは12.76ポイント安の6862.32で取引を終了した。FOMCで利上げを確実視する向きが多く、投資家のリスク選好姿勢が強まった。増配と自社株買いを発表したボーイングが堅調推移したほか、米長期金利の上昇を背景にゴールドマン・サックスが買われ、指数全体を押し上げた。NYダウとS&P500は上昇し、最高値を更新した。一方で、ハイテク株は前日終値を挟んでもみ合う展開となった。VIX指数は9.34から9.92へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米上院議員発言で一時ドルは失速

ドル/円は、米11月PPI(卸売物価指数)が市場予想を上回ったほか、米長期金利が上昇幅拡大がドル買いを誘った。NYダウが160ドル超高も支えにドル買いが強まった。しかし、米共和党のランド・ポール上院議員が『大規模な米債務を押し上げる歳出法案は支持できない』との見解を示すと113.37円まで失速したが、直ぐに反発し113円台半ば近辺で方向感が出なくなった。ユーロ/ドルは、強い米PPIや米金利上昇を受けて、ストップロスを巻き込み1.1717ドルと11月21日以来の安値を付けた。その後はショートカバーの買戻しが入り1.1740ドル台まで回復した。

 

NY原油先物市場は反落:短期筋のポジション調整による売り

NY原油先物市場は一時56.25ドルまで下落した。北海の主要パイプライン閉鎖を巡って売買が交錯した。また、週次の石油在庫統計の発表を控えて短期筋などのポジション調整的な売りが入った。現時点では、中東情勢のさらなる悪化を示す出来事が伝えられていないことも原油価格の上昇を抑制する要因となった。

 

NY金・銀先物市場は続落:米国株高を嫌気した売り

NY金先物市場は一時1238.30ドルまで売られた。米11月生産者物価指数が市場予想を上回ったことや、米国株の続伸が嫌気された。市場では、FOMCが13日に公表する経済予測に対する関心が高く、特に2018年の金利・インフレ見通しが注目されており、『目先的にはポジション調整的な売りがやや優勢となる』との見方もある。

 

米国債券市場は続落:PPIが市場予想を上回り売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4日続落(利回りは上昇)した。米10年物国際利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.40%で終了した。米11月PPIが市場予想を上回ったことが債券売りにつながった。ただ、米30年債入札の結果が無難だったと受け止められたこともあり、やや買い戻しが入った。

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