FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:アナリストの投資判断引き上げを好感

NYダウは56.87ドル高の24386.03、ナスダックは35.00ポイント高の6875.08で取引を終了した。主要経済指標の発表に乏しく、翌日から開催されるFOMCの結果を見極めたいとの思惑もあり、寄付き後からもみ合い相場が続いた。その後はアナリストの投資判断引き上げなどを受けてハイテク株買いが広がり、上げ幅を拡大した。NY中心部でのテロ事件は被害が軽微だったことから、相場への影響は限られた。VIX指数は9.58から9.34へ低下した。

 

NY外国為替市場:引けにかけてドル強含みの展開

ドル/円は、NY中心部での爆発報道を警戒、市場予想を下回った米国の10月JOLT求人件数を失望したドル売り・円買いが強まったのち、爆発被害が最小にとどまったことが明らかになると、米国の追加利上げ、税制改革成立期待を受けたドル買いが再開。米10年債入札結果を受けて金利が上昇するとドル買いが強まった。ユーロ/ドルは、一時1.1803ドルまで上げたが、1.18ドル台での滞空時間は短く1.1776ドルまで伸び悩んだ。その後まとまったユーロ買いが入り1.1811ドルまで持ち直したが、米長期金利の上昇を横目に失速した。

 

NY原油先物市場は続伸:北海の主要パイプラインの閉鎖で買い優勢

NY原油先物市場は一時58.06ドルまで買われた。北海の主要パイプラインが修理のために閉鎖されるとの報道が材料視された。ロンドンICEの北海ブレントの上昇が意識した買いが入った。また、トランプ大統領のエルサレムをイスラエルの首都に認定するとの発表で、中東情勢の緊迫化につながるとの見方があることや、OPEC加盟国と非加盟国による減産体制の長期化観測も支援材料となった。

 

NY金・銀先物市場は下落:追加利上げ観測や株高を嫌気

NY金先物市場は一時1242.40ドルまで売られた。FOMCによる追加利上げを想定した売りが観測されたほか、CBOEグローバル・マーケッツで11日より取引が開始されたビットコイン先物1月限の価格は一時26%上昇し、取引停止となったことや過去最高値となった米国株も意識された。そのため、安全資産とされる金の需要が後退した。

 

米国債券市場は続落:低調な米10年債の入札を受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(金利は上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.34%で終了した。NY中心部で爆破テロ事件を受けて安全資産とされる債券買いが先行した。しかし、米10年物国債入札が低調だったと受け止められると売りが優勢となった。

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