★米国株式市場は上昇:利上げペースが緩やかになるとの思惑買い
NYダウは117.68ドル高の24329.16、ナスダックは27.24ポイント高の6840.08で取引を終了した。アジア・欧州株が全面高となり、米国株もつれた買いが先行した。米11月米雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を上回ったものの、平均時給は市場予想を下回った。米景気の拡大は続く一方で、FRBの利上げペースは緩やかになるとの見方から堅調に推移した。さらに、前日に上下両院が22日までのつなぎ予算を可決したことで政府機関閉鎖への懸念が後退したことも買い安心感につながった。VIX指数は10.16から9.58へ低下した。
★NY外国為替市場:米雇用統計の影響は短時間で消化
ドル/円は、米11月雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比22万8000人増と予想の前月比19万5000人増を上回ったものの、平均時給が前月比0.2%上昇と予想の前月比0.3%増を下回ったことがわかると113.13円まで失速した。しかし、米12月ミシガン大学消費者信頼感指数の期待インフレ率が上昇したことや、米国株が堅調推移したことでドル買い・円売りが強まった。中盤以降は113.50円前後での持ち高調整に終始した。ユーロ/ドルは、米雇用統計で平均時給が市場予想を下回ったこともあり、1.1730ドルから買い戻しが進んだ。ユーロ買いが一巡すると1.1755ドル前後で方向感が出なくなったが、引けにかけては1.1770ドル台まで上昇するなど底堅く推移した。
★NY原油先物市場は続伸:中国の需要増を好感した買い優勢
NY原油先物市場は一時57.79ドルまで買われた。11月中国貿易収支で原油の輸入が大幅に伸びたことや、ナイジェリアの石油業界におけるストライキの影響で供給不安が生じたことが原油買いの材料となった。また、米11月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場を上回ったことや、米国株高も原油買い材料となった。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比2基増加の751基となった。リグ稼動数は11月4日週の729基から徐々に増加してきている。
★NY金は続落・銀先物市場は反発:米国株高でリスク選好の金売り継続
NY金先物市場は一時1244.40ドルまで売られた。米11月雇用統計で平均時給の伸びが市場予想を下回ったことで、インフレ進行の思惑が後退した。ただ、非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったことで、リスク回避の金買いは拡大しなかった。また、米国株が堅調推移したことを受けて、安全資産としての金買いが後退した。
★米国債券市場は続落:方向感のない取引
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.37%で終了した。米11月雇用統計が強弱入り混じる内容となったことから、方向感のない取引が続いた。
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