FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:原油高・米長期金利上昇を好感

NYダウは70.57ドル高の24211.48、ナスダックは36.46ポイント高の6812.84で取引をし終了した。原油高を背景にエネルギー関連株が買われたほか、米長期金利の上昇を受けて金融株も堅調推移した。足元の下落に対する押し目買いも入り一時120ドル超上げる場面もあった。ただ、税制法案の行方や雇用統計結果を見極めたいとのムードが広がり上値は限られた。さらに、8日は歳出法案(債務上限引き上げ)の採決も控えていることで、否決された場合は政府機関の閉鎖につながるため、積極的な売買を控える動きもみられた。VIX指数は11.02から10.16へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルが総じて強含み

ドル/円は、米長期金利の上昇を支えに112.79円まで上げたが、米長期金利が低下に転じると112円台半ばまで失速した。その後は112.60円でもみ合い相場となっていたが、米長期金利が上昇幅拡大に伴いドル買いが優勢となった。また、米国が政府機関閉鎖を回避できるとの期待、トランプ大統領が1月30日に予定されている一般教書演説前に、インフラ計画を発表する用意があるとの報道を好感したドル買いに拍車がかかった。ユーロ/ドルは、1.1790ドル前後での神経質な動きが続いたが、独社会民主党(SPD)がメルケル首相政党との連立協議支持を可決したことがわかると1.1814ドルまで持ち直した。ただ、米長期金利が上昇幅を拡大したことで全般ドル買い圧力が強まった。

 

NY原油先物市場は上昇:値ごろ感による買い優勢

NY原油先物市場は一時56.78ドルまで上昇した。米原油在庫がさらに減少するとの思惑や、中東情勢の不透明感が増したことが買い材料となった。特に新規の買い材料は伝わらなかったものの、値ごろ感に着目した買いが入った。

 

NY金・銀先物市場は下落:リスク選好の動き強まり売り優勢

NY金先物市場は一時1248.90ドルまで売られた。発表された米新規失業保険申請件数は市場予想を下回ったことや、米長期金利の反発が嫌気された。米国が政府機関閉鎖を回避できるとの期待、トランプ大統領が1月30日に予定されている一般教書演説前に、インフラ計画を発表する用意があるとの報道を好感した株高・ドル買いに拍車がかかり、リスク選好の動きから安全資産とされる金が見送られた。

 

米国債券市場は反落:イベント前のポジション調整売り

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.36%で終了した。米連邦政府の暫定予算の期限切れや米11月米雇用統計発表を控えていることで、ポジション調整による売りが進んだ。

 

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ