★米国株式市場はまちまち:地政学リスクの高まりを嫌気
NYダウは39.73ドル安の24140.91、ナスダックは14.16ポイント高の6776.38で取引を終了した。原油価格の下落や税制改革への不透明感に加えて、トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都に認定したことを受け地政学リスクへの警戒感が嫌気された。ただ、ハイテク株に買い戻しの動きが広がったものの、相場を押し上げるにはいたらなかった。VIX指数は11.33から11.02へ低下した。
★NY外国為替市場:ドル/円は押し目買い強く底堅い展開
ドル/円は、米11月ADP雇用統計、7-9月期非農業部門労働生産性や労働コスト改定値が市場予想を下回ったため、米長期金利の低下に伴うドル売りが優勢となった。しかし、押し目から米国の12月追加利上げ観測、税制改革成立期待などを受けたドル買い意欲も強く底堅い展開となった。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの下落が重しとなるなか、昨日安値の1.1800ドルを下抜けて目先のストップロスを巻き込み、一時1.1780ドルまで弱含んだ。その後は1.1790ドル前後での持ち高調整が続いた。
★NY原油先物市場は下落:ガソリン在庫急増を嫌気した売り優勢
NY原油先物市場は一時55.90ドルまで下落した。米エネルギー情報局(EIA)が公表した在庫統計で、原油在庫は予想以上に減少したが、ガソリン在庫は予想を大幅に上回る増加を記録したことから、ポジション調整的な売りが増えた。トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都に認定することを発表したが、現時点ではこの決定に対する目立った反応はなかった。
★NY金は小幅高・銀先物市場は続落:中東リスクの高まりで買い優勢
NY金先物市場は一時1271.00ドルまで買われた。トランプ米大統領はエルサレムをイスラエルの首都に認定したことから、中東情勢による地政学リスク増大への懸念が高まり、リスク回避の金買いが優勢となった。しかし、ユーロ安・ドル高の相場展開となったことが意識され金は上げ渋った。
★米国債券市場は続伸:地政学リスクの高まりから買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.34%で終了した。中東の地政学リスクの高まりから時間外取引で買いが先行した。ただ、買い一巡後は次第に伸び悩んだ。
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