★米国株式市場はまちまち:ハイテク関連売りに上げ幅縮小
NYダウは58.46ドル高の24290.05、ナスダックは72.22ポイント安の6775.37で取引を愁傷した。米上院が税制改革案を可決したことを好感して300ドル超高まで買いが先行した。米10月製造業受注指数も市場予想より小幅な減少にとどまった。ただ、実行税率の低いマイクロソフトなどIT関連銘柄が売られると、引けにかけて50ドル超高まで上げ幅を縮めた。米税制改革によって法人税が実現すれば、足元の利益の観点から割安なバリュー銘柄が成長株よりも恩恵を受けることになり、バリュー株を見直す機運が高まっている。VIX指数は11.43から11.68へ上昇した。
★NY外国為替市場:NYダウ失速でドル売り強まる
ドル/円は、NYダウが高く始まったことなどを支えに113.09円まで上げた。ただ、113円台での滞空時間は短く上値の重さが嫌気された。また、BBCが『英EU離脱交渉で本日合意なし』と報じ、ポンド/円が一転下落した影響を受けたほか、米長期金利が上昇幅を縮小したことや、NYダウが300ドル超高から引けにかけて50ドル超高まで急失速したこともドル売りを誘った。ユーロ/ドルは、ユーロ/円の下落に押され1.1829ドルまで売られる場面があったが、総じて1.1855ドルを挟んだ持ち高調整の域は出なった。
★NY原油先物市場は反落:米国産シェールオイルの生産増加予想を嫌気
NY原油先物市場は一時57.43ドルまで下落した。米国内でシェールオイルの生産増加が予想されたことや、原油在庫がさらに減少する可能性は低いとの見方が浮上したことが売り材料となった。そのため、利食い売りに押される展開となった。また、サウジアラビア石油相は『OPEC加盟国と非加盟国は市場が均衡するまで減産路線を変更しない』との見方を示している。
★NY金・銀先物市場は下落:リスク選好の米国株高を嫌気
NY金先物は、NYダウ大幅高となる強い動きとなったことや米長期金利の上昇が意識され、一時1275.40ドルまで売られた。しかし、NY時間午後に入るとNYダウが失速して上げ幅を縮小したことや、米長期金利の上げ幅縮小から金の下げ幅をはやや縮小した。また、マコネル米共和党上院院内総務が『暫定予算が失効する8日以降も政府機関の運営が続くよう、上院は短期的な暫定予算を今週承認するだろう』と述べたことも材料視された。また、国連のフェルトマン事務次長(政治局長)が5-8日に訪朝し、李容浩外装ら北朝鮮当局者と会談する予定と報じられている。会談結果次第で金の取引材料となりやすい。
★米国債券市場は反落:税制改革法案可決思惑で売り優勢
米国債券市場は長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.37%で終了した。米税制改革法案がまとまるとの期待から、時間外取引で売りが活発化した。ただ、NY市場引けにかけて米国株が上昇幅を縮小するにつれて買い戻しが進んだ。
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