★米国株式市場はまちまち:主要ハイテク株に利益確定売り
NYダウは103.97ドル高の23940.68、ナスダックは88.02ポイント安の6824.34で取引を終了した。前日に米上院の予算員会で税制改革案が可決されたことで税制改革実現への期待が強まり、買いが先行した。その後も良好な米経済指標を好感した買いが入ったほか、米長期金利の上昇で金融株が堅調に推移したことも指数を押し上げ一時120ドル超上昇した。一方、ハイテク株を中心に売りが広がったほか、30日のOPEC会合を控えて原油価格の下落も重しとなり、小動きとなった。VIX指数は9.87から10.70へ上昇した。
★NY外国為替市場:良好な米経済指標受け総じてドル買い優勢
ドル/円は、米7-9月期国内総生産(GDP)改定値が予想以上に上方修正され3年ぶり最大の伸びを記録したことで、目先のレジスタンスとして意識されていた200日線の111.69円を上抜けるとストップロスを誘発し、一時112.14円まで上値を伸ばした。しかし、ナスダック指数が1.6%超下落すると、111.69円付近まで利食い売りに押された。ただ、米地区連銀経済報告(ベージュブック)で全米地区の経済が引き続き順調に拡大していることが明らかになったことでドル買い材料となった。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇や強い米GDP改定値が重しとなり1.1815ドルの安値まで値を下げた。売り一巡後はショートカバーの動きから1.1860ドル台まで持ち直すなど方向感が定まらなかった。
★NY原油先物市場は続落:ガソリンの在庫増を嫌気
NY原油先物市場は、一時56.75ドルまで下落した。米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫は予想以上に減少したものの、ガソリン在庫が予想以上に増加したため売りが優勢となった。OPECの全加盟国とロシアは減産期限の延長で基本的に合意しているが、ロシアは9ヶ月の延長には応じない可能性があると見られている。また、米国のシェールオイル生産増加の懸念は消えていないことから、原油価格は上値が重くなった。
★NY金・銀先物市場は下落:米長期金利の上昇を嫌気
NY金先物市場は、一時1285.10ドルまで下落した。米7-9月期国内総生産(GDP)改定値が、市場予想を上回る前期比年率+3.3%に上方修正されたことや、米長期金利が嫌気された。北朝鮮によるミサイル(ICBM)試射を意識した地政学リスク的な金買いは後退した。ただ、トランプ大統領は、『小さいロケットマンは病気の子犬』などと発言しており、再び言葉の応酬による緊張感が高まる可能性もある。さらに、電話による米中首脳会談実施後、自身のツイッターい『29日中に、北朝鮮に大規模な追加制裁を科す。この状況を何とかする』と書き込んでいる。
★米国債券市場は下落:良好な米経済指標を嫌気した売り
米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.07%高い(価格は下落)2.39%で終了した。欧州国債が売られたことにつれたほか、良好な米経済指標を手掛かりとした売りが進んだ。
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