★米国株式市場はまちまち:地政学リスクの高まりが上値の重し
NYダウは22.79ドル高の23580.78、ナスダックは10.64ポイント安の6878.52で取引を終了した。感謝祭週末明けでオンライン購買が急増する『サイバーマンデー』となっており、年末商戦が好調な滑り出しとなったことを好感して小売株などに買いが集まり、指数は一時80ドル超上昇した。しかし、北朝鮮による地政学リスクの高まりが意識されたことや、OPEC会合を控えて、原油価格の下落も重しとなり、小幅な動きに終始する展開となった。VIX指数は9.67から9.87へわずかに上昇した。
★NY外国為替市場:北朝鮮情勢による地政学リスクが浮上で円買い
ドル/円は、米長期金利の低下や日経先物の失速などを受けた欧州時間からのドル売りが継続された。節目となっていた111.00円を割り込むと110.85円まで下げ足を速めた。米長期金利が一時上昇に転じたうえ、NYダウが上昇したこともあり、111.20円台まで反発する場面があった。しかし、『日本政府は北朝鮮の弾道弾ミサイルの発射準備と見られる信号を感知し、警戒を強めている』との報道が伝わるとドル売りが再開した。ただ、一目均衡表下限の110.71円が目先サポートとして意識されると下げ渋り、111円台を回復した。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下を手掛かりにユーロ買いが強まり、一時1.1961ドルまで上げた。ただ、その後はユーロ/円の下落につれた売りに押される展開となった。
★NY原油先物市場は反落:米国内での増産に対する警戒感
NY原油先物市場は一時57.55ドルまで下落した。米国内での生産増大に対する警戒感があることや、減産延長に関するOPEC加盟国とロシアなどの非加盟国の対応を見極めたいとのことから利益確定売りが先行した。また、トランスカナダ社は28日からキーストンのサービスを再開すると発表したことも意識された。
★NY金・銀先物市場は上昇:米長期金利低下を好感
NY金先物市場は一時1299.00ドルまで上昇した。米長期金利の伸び悩みや共和党の一部議員が現行の税制改革法案に反対していることが金の買い材料となった。市場では税制改革法案が年内に上院を通過すると想定しているが、予断を許さない状況が続くとみられている。また、NYダウは続伸する展開となったが、上げ幅を縮小しており、リスク先行的な取引が抑制されたことも金価格を支えた、。
★米国債券市場は反発:地政学リスクの高まりから買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)2.32%で終了した。北朝鮮による弾道弾ミサイル発射準備の報道を受けて地政学リスクの高まりから債券買いを強めた。一方、米2年債および5年債入札結果に対する反応は限定的だった。
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