★米国株式市場は上昇:年末商戦が好調との見方から買い安心感
NYダウは31.81ドル高の23557.99、ナスダックは21.80ポイント高の6889.16で取引を終了した。感謝祭から実質的に始まった年末商戦が好調との見方から買い安心感が広がった。また、堅調な原油相場を受けてシェブロンなど石油株の上昇も指数を押し上げた。ただ、短期取引で市場参加者が少なかったこともあり、上値も限定的だった。S&P500指数が2600ポイントの節目を初めて上回るなど、主要株式指数は揃って過去最高値を更新した。VIX指数は9.88から9.67へ低下した。
★NY外国為替市場:独連立政権への期待からユーロ買い優勢
ドル/円は、対ユーロを中心にドル売りが強まったことや、市場予想を下回った米11月製造業PMI速報値を嫌ったドル売り一時強まり一時111.30円付近まで下押しする場面となった。しかし、ユーロ/円主導でクロス円が堅調に推移したうえ、NYダウ先物や日経先物が上昇したことも支えとなり111.62円まで値を上げた。ユーロ/ドルは、欧州時間からのユーロ買いの流れが継続し、目先のレジスタンスとして意識されていた一目均衡表雲上限の1.1877ドルや10月12日高値の1.188ドルを上抜けたことで目先のストップロスを誘発した。独連立政権への期待感なども重なり、ユーロが全面高となった流れに沿って買いが加速し、一時1.1944ドルまで買い上げられた。引けにかけても底堅く推移した。
★NY原油先物市場は続伸:OPECとロシアは減産体制延長合意報道
NY原油先物市場は、一時59ドル台に上昇した。OPECとロシアは2018年末までの減産延長で枠組み合意したとの報道や、カナダから米国へのパイプラインの供給停止が続いており、主要備蓄施設への原油供給が減少するとの見方が広がっていることが原油先物を押し上げた。
★NY金・銀先物市場は反落:リスク選好の動きで売り優勢
NY金先物市場は、一時1285.10ドルまで売られた。米長期金利の上昇や米株価が過去最高値を更新したこと、欧州経済の改善によってユーロ圏諸国の金利先高観が浮上していることなどが嫌気される一因となった。また、米税制改革法案の年内可決に対する懐疑的な見方はあるものの、市場参加者の多くがクリスマスまでの法案可決を期待が残っており、リスク回避の金買いは後退している。
★米国債券市場は反落:米国株高受け債券需要後退
米国債券市場の長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.34%で終了した。米国株式市場の上昇を背景に安全資産とされる債券需要が後退し、売りが強まった。一方で、感謝祭の翌日で短縮取引だったこともあり、商いは総じて低調だった。
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