FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:世界的な株安につれて売り優勢

NYダウは138.19ドル安の23271.28、ナスダックは31.66ポイント安の6706.21で取引を終了した。アジア・欧州株が全面安となり、米国株も売りが先行した。また、原油価格の下落が嫌気されたほか、米税制改革への懸念も引き続き相場の重しとなった。終日軟調に推移した。VIX指数は11.59から13.13へと上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下でドル全面安

ドル/円は、この日発表された米10月小売売上高や10月米消費者物価指数(CPI)は総じて強弱まちまちの結果となったが、指標発表後に米長期金利が低下幅を広げると一時112.41円と10月19日以来の安値を更新した。日経平均先物が210円安まで下げたことも相場の重しとなった。その後は日経平均先物が110円高まで持ち直し、米長期金利も低下幅を縮小したため、一時113.20円付近まで買い戻される場面も見られたが、引けにかけては再び上値が重くなった。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下を背景に一時1.1860ドルと10月13日以来の高値を更新したものの、一巡後は米長期金利の低下幅を受けて1.1780ドル台まで伸び悩んだ。

 

NY原油先物市場は続落:ロシア減産継続に消極的を嫌気

OPEC主導による減産期限延長への期待はあるものの、ロシアは減産継続の消極的との見方が広がっていることが原油価格の下落を促す要因となった。また、米エネルギー情報局(EIA)が公表する原油とガソリン在庫とが予想に反して増加したことが嫌気された。

 

NY金・銀先物市場は反落:中国が北朝鮮へ特使を派遣で売り優勢

ETFを通じた金の保有高は増加したものの、原油安を意識して金の上値が重くなった。金先物12月限は一時1276.50ドルまで下落した。欧米市場の株式相場が続落したものの、リスク回避の金買いにはつながらなかった。中国が北朝鮮に自制を促すために特使を送り、金氏側近との会談するとの報道で、アジアにおける地政学的リスク後退が売られる材料となった。

 

米国債券市場は続伸:米国株安・原油安でリスク回避の債券買い

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.32%で終了した。米国株式市場や原油価格が下落したことでリスク回避が強まり、安全資産としての債券需要が強まった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ