★米国株式市場はまちまち:米税制改革案の不透明感を嫌気
NYダウは39.73ドル安の23422.21ドル、ナスダックは0.88ポイント高の6750.94で取引を終了した。米税制改革案の実現の先行き不透明感広がったことが嫌気されたことで売りが先行した。また、週末を控えて持ち高調整目的の売りも観測されたが、米企業決算が総じて良好な結果となっていることもあり、一巡後は徐々に下げ幅を切り上げた。終日閑散取引となった。VIX指数は10.50から11.10へ上昇した。
★NY外国為替市場:ドルは株下落一服と米長期金利上昇で持ち直す
ドル/円は、日経先物が180円安まで下げたことを受けて、リスク回避の売りが先行した。米11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想外に悪化したことも重石となり、一時113.22円まで下押しした。ただ、前日安値113.09円が意識されると、株価の下げ幅縮小や米長期金利の上昇に伴って113.60円近辺まで買い戻された。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの上昇につれて買いが入った。米指標の発表後にドル売りが強まった場面では一時1.1678ドルと本日高値を更新した。一巡後は米長期金利が上昇幅を拡大したことで伸び悩む場面も見られたが、総じて底堅く推移した。
★NY原油先物市場は反落:リグ増加で足元の需給改善見通し悪化
市場では、OPEC加盟国・非加盟国の協調減産体制は2018年以降も維持されるとの見方が多いものの、米国内における原油生産増加に対する警戒感は消えていない。そため、原油先物の上値も重くなった。米石油サービス会社ベーカーヒューズが発表した国内石油掘削設備(リグ)稼動数が前週末比9期増加の738基となった。足元の需給関係の大幅な改善は期待できないとの思惑から短期筋などの売りが優勢となった。
★NY金・銀先物市場は下落:米財務長官発言で米税制改革実現への期待継続
NY金先物市場は、一時1273.60ドルまで売られた。米11月ミシガン大学消費者物価指数速報値が市場予想を下回ったことから、リスク回避の金買いが観測された。しかし、期待インフレ率は上昇したことで金先物の上昇は一服した。さらに、米税制改革について、ムニューシン米財務長官は『上下院の共和党税制改革案の違いは微々たるもので、調整していく』、『年末まで税制改革を成立させることは可能』との見方を示したことから、税制改革案の可決・成立への期待が再び高まり、金は売りが優勢となった。
★米国債券市場では続落:連休前の持ち高調整売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%高い(価格は下落)2.40%で終了した。売買手掛かり材料は乏しかったものの、米国の3連休を前に持ち高調整目的の売りが持ち込まれた。
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