FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:米中貿易摩擦激化を嫌気した売り

NYダウ103.01ドル安の24987.47、ナスダックは0.65ポイント高の7747.02で取引を終了した。米中貿易摩擦への懸念が広がる中、週明けは売られて始まり一時260ドル超下落した。米6月NAHB住宅市場指数が年初来の低水準に落ち込んだことも嫌気された。原油価格の上昇に伴い、引けにかけて下げ幅を宿小したものの、上値は重かった。VIX指数は11.98から12.31へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ユーロの買戻しが中心

ドル/円は、週明けとあって全般様子見ムードが広がり、110.50円を挟んだ値動きに終始した。なお、本日より新たに就任したウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は「経済成長や雇用は強く、インフレは目標に近い」と述べたほか、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「今年は3回の利上げを望んでいる」などと語ったが、相場への影響は限られた。 ユーロ/ドルは、移民問題を巡って独連立政権の先行き不透明感が高まる中、欧州序盤に1.1565ドルまで下げたが、その後はショートカバーが優勢となり1.1624ドルまで買い上げられた。その後も対資源国通貨でユーロが一段と上昇した影響から高値圏で底堅く推移した。

 

NY原油先物市場は反発:小幅な増産との思惑で買戻し

NY原油先物市場は一時65.82ドルまで買われた。前週末に急落した反動で買戻しが入った。また、市場ではOPEC総会で日確定小幅な日量30万-60万バレル程度の増産について議論されたとの見方が浮上し、買いが優勢となった。ユーロ安・ドル高が一服したことも下支えとなった。

 

NY金は上昇・銀先物市場は下落:NY金は自立反発狙いの買い優勢

NY金先物市場は一時1284.90ドルまで買われた。有力な手掛かり材料は不足気味だったが、自立反発狙いの買いが入ったことで金先物は下げ渋った。先週末の下げ幅が大きかったことから、売り興味はやや低下し、新たな手掛かり材料の提供を待つ状況となった。

 

米国債券市場は続伸:新規材料乏しく上値も限定的

米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.91%で終了した。米中貿易摩擦が激化するとの警戒感からリスク回避の債券買いが優勢となった。ただ、その他に目新しい材料がなく、上値も限定的となった。

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