★米国株式市場はまちまち:高値警戒感から売られる場面も
NYダウは8.81ドルだかの23557.23、ナスダックは18.65ポイント安の6767.78で取引を終了した。連日高値を更新した流れを受けて買いが先行したものの、その後は高値警戒感から売りに押される場面が目立った。米長期金利の下落から金融セクターが売り込まれ下落に転じた。一方で、低金利環境下で安定配当が見込まれる公益事業株が買われ相場を下支えした。VIX指数は9.40から9.89へ上昇した。
★NY外国為替市場:サウジアラビア政情不安からリスク回避の動き
ドル/円は、米長期金利が上昇幅を縮小したことでドル売りが先行した。また、『サウジアラビア国王による汚職の取締りは銀行口座の凍結まで範囲を広げるようだ』との報道を受けて全般にリスク回避の動きが広がるなか、日経先物の200円安やNYダウの60ドル超安などが重しとなった。ただ、引けにかけてはNYダウが持ち直したこともあり114.00円付近まで下げ渋った。ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1554ドルと7月20日以来の安値を更新した。ただ、売り一巡後は米金利が低下に転じたことによるドル売りが強まるなか、徐々に下げ幅を縮小した。『10月26日のECB会合ではインフレ動向が改善するまで債券購入を続けるとの文言変更をクーレECB理事、バイトマン独連銀総裁、ビルホワ仏中銀総裁が主張下』と報じられたこともユーロ買戻しを誘った。
★NY原油先物市場は反落:米シェール増産への警戒から売り優勢
時間外取引で一時57.69ドルと2015年7月以来2年4ヶ月ぶりの高値を付けた。ただ、原油価格の上昇を受けて米国内でのシェール増産への警戒が広がったことが売り材料となった。この日もサウジアラビアの汚職撲滅キャンペーンの一環で閣僚の一斉拘束が材料視されたが、主要通貨に対してドルが強含んだことが嫌気された。主要産油国による原産体制の期限延長への期待は持続しており、押し目買いは根強く残っている。
★NY金・銀先物市場は反落:米ドル高や米長期金利下げ渋りを嫌気
NY金先物は、一時1270.40ドルまで売られる場面があった。外国為替市場で主要通貨に対して米ドルが強含んだことや、米長期金利が下げ渋ったことが意識された。ただ、サウジアラビア情勢をめぐる思惑や北朝鮮の動向などのリスク要因は除去されていないことから、リスク回避の金買いが一段と縮小する可能性は低いとの見方もある。
★米国債券市場は横ばい:様子見ムードから引けにかけ売り優勢に
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.31%で終了した。米税制改革の行方を見極めたいとの思惑から様子見ムードが広がった。株安を背景に一時買いが進んだものの、前日まで4日続伸していた反動から引けにかけては伸び悩んだ。
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