★米国株式市場は上昇:好調な決算と原油高を好感
NYダウは9.23ドル高の23548.42、ナスダックは22.00ポイント高の6786.44で取引を終了した。高値警戒感から寄り付き後は上値の重い展開となったが、好調が続く7-9月期決算を受けて投資家のリスク選好姿勢が強まっているほか、ハイテクセクターでの大型買収、税制改革への期待から堅調推移となった。また、中東情勢の緊迫化を手がかりに原油価格が上昇するなか、エネルギー関連株の上昇が指数を押し上げた。ただ、連日の高値更新で利益確定売りも出たため、上値も限定的となった。VIX指数は9.14から9.40へ上昇した。
★NY外国為替市場:米長期金利低下でドル売り優勢
ドル/円は、米長期金利の低下を受けた売りに押され、一時113.93円まで値を下げた。売り一巡後は114.20円付近まで買い戻される場面も見られたが、戻りの鈍さを確認すると売りが再開された。日経先物が80円安まで下げたことや米長期金利の低下などが重しとなった。ユーロ/ドルは、欧州勢の参入後はユーロクロスの下げにつれて売りに押される展開となり、一時1.1580ドルまで値を下げた。その後は全般にドル売りが進んだ影響もあって1.1610ドル台まで下値を切り上げた。
★NY原油先物市場は大幅続伸:サウジ政情情勢不安と地政学リスクの高まり
サウジアラビアの汚職撲滅キャンペーンで著名投資家や閣僚の一斉拘束が材料視された。また、サウジアラビア政府は、首都リヤドに向けてイエメンのイスラム教シーア派系武装組織フーシ派が弾道ミサイルを発射したことについて、『イランによる軍事侵攻であり、戦争行為の恐れがある』と警告するなど中東情勢の悪化が材料視され、一時57.61ドルと2015年7月2日以来、約2年4ヶ月ぶりの高値を付けた。
★NY金・銀先物市場は反発:米長期金利低下と中東情勢悪化で買い優勢
NY金先物市場は、一時1280.50ドルまで買われた。米下院歳入委員会は6日、共和党の税制改革案に関する討議を開始した。報道によると、ブレイディ委員長は、『修正は今週の歳入委員会会合で受け入れる意向である』と述べたが、下院本会議に提出後の法案修正は受け付けないとみられている。一方、米上院財政委員会は9日に税制法案を公表する。税制改革実現の成否を慎重に見極める必要があることや米長期金利の低下を意識して、リスク回避的な金買いが入った。またサウジアラビアとイランで新たな地政学リスクの高まりもあったことも下支えした。
★米国債券市場は続伸:米10月雇用統計結果蒸し返され買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは4日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前週末比0.02%低い(価格は上昇)2.31%で終了した。手がかり材料に乏しいなか、前週末に発表された米雇用統計で平均時給の伸びが限られたことが蒸し返されたことで売りが強まった。
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