★米国株式市場は上昇:米経済指標が強弱まちまちで方向感出ず
NYダウは22.93ドル高の23539.19、ナスダックは49.49ポイント高の6764.44で取引を終了した。米10月雇用統計で失業率が低下し、非農業部門就業者数が回復したものの、市場予想をした振れたことで寄り付き後は小動きとなった。米10月ISM非製造業景況指数や9月製造業受注指数が予想を上振れした。また、アップルのiPhone新モデルが好調な滑り出しとなったことも支えに買いが強まり指数を押し上げた。ただ、米雇用統計や米ISM非製造業が強弱入り混じる内容だったこともあり、前日終値から小幅に上げた水準で方向感が出なかった。VIX指数は9.93から9.14へ低下した。
★NY外国為替市場:強弱まちまちの米経済指標にドル乱高下
ドル/円は、米10月雇用統計で失業率が4.1%となり、市場予想の4.2%より強かったものの、非農業部門雇用者数が前月比26万1000人増となり、市場予想の前月比31万2000人増を下回った。また、平均時給も前月比横ばいとなり、市場予想の前月比0.2%増を下回り113.60円台まで売り込まれた。ただ、前日安値113.54円が目先サポートラインとして意識されたことで、買戻しが優勢となった。米10月ISM非製造業指数が60.1となり、市場予想の58.5を上回ったことがわかると、114.42円まで強含んだ。ただ、10月27日高値の114.45円の上抜けに失敗すると、米長期金利の低下も重しとなり114.00円まで失速した。ユーロ/ドルは、米雇用統計が低調な結果となり1.1690ドルまで上げたが、1.1700ドル手前では戻り売りが強かった。その後、米ISM非製造業が市場予想より強かったこどでユーロ売りが活発化し、一時1.1599ドルまで下げ足を速めた。
★NY原油先物市場は大幅続伸:リグ数減少で需給改善期待で買い優勢
OPEC主導の協調減産期限の延長が期待されていることが引き続き買い材料となった。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削設備(リグ)稼動数が前週末比8基減少の729基となったことが伝わると、生産減を見込んだ買いが入った。取引終了後に一時55.76ドルと2015年7月6日以来の2年4ヶ月ぶりの高値を付けた。
★NY金・銀先物市場は下落:米経済指標改善で利上げ観測を嫌気
NY金先物市場は、一時1265.90ドルまで売られる場面があった。この日発表された米10月雇用統計で、非農業部門雇用者数や平均時給の伸び悩みが市場予想を下回ったことから、リスク回避の金買いが強まる場面もあった。しかし、その後発表された米10月ISM非製造業景況指数を上回る高水準を記録したことや、為替市場で主要通貨に対してドル高に振れたことから金は反落した。さらに12月の米追加利上げ観測が広がったことも金の上値を抑えた。
★米国債権市場は続伸:米経済指標が強弱まちまちで方向感の定まらない展開
米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.33%で終了した。米雇用統計や米ISM非製造業指数が強弱まちまちの結果だったことから、方向感の定まらない展開となった。
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