FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:様子見ムードから方向感ない展開

NYダウは28.50ドル高の23377.24、ナスダックは28.71ポイント高の6727.67で取引を終了した。決算発表を受けて売買が交錯し朝方は小動きとなったが、アップルやインテルなどの上昇が指数を押し上げた。しかし、前日終値から小幅に上げた水準で方向感が出なかった。今週は、FOMCの結果や下院の税制改革案に加えて、次期FRB議長の発表、米10月雇用統計など重要イベントが続くため、様子見ムードから積極的な売買は限られた。VIX指数は10.50から10.18へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円はロンドンフィキシング絡みで持ち直し

ドル/円は、米10月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)や米10月米消費者信頼感指数が予想を上回ったことが買いを誘った。トランプ米大統領が『税制改革はクリスマスまでの実施が目標』『法人税引き下げの段階的な導入は検討していない』と述べたことも買い材料視されたほか、ロンドンフィキシングに向けた月末絡みの買いも優勢となった。ただ、前日高値の113.84円が目先の上値目処として意識されると上値が重くなった。ユーロ/ドルは、ユーロ/円の上昇につれて1.1661ドルと昨日高値の1.1657ドルを上抜けたが、一巡すると1.1650ドル前後で方向感が出なくなった。

 

NY原油先物市場は上昇:供給過剰解消期待で買い優勢

OPEC加盟国・非加盟国による減産体制は2018年以降も維持されると期待されていることから、原油供給超過状態は解消されつつあるとの見方が広がり、一時54.58ドルと2月27日以来の高値を付けた。企業景況感、消費者信頼感の改善も原油先物市場に対する支援材料となった。

 

NY金・銀先物市場は反落:ポジション調整売りが優勢

NY金先物市場は、米10月消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことやドル高を嫌気してリスク回避の金買いは縮小した。米政治不安に対する投資家のリスク回避警戒感は残っているが、税制改革の早期実現に対する期待や、FOMC結果公表を前にポジション調整目的の売りが出た。

 

米国債券市場は反落:米イベント控え方向感のない展開

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.38%で終了した。ただ、明日のFOMCの結果公表、次期FRB議長人事を控えて様子見気分が強く、目立った方向感が出なかった。

 

 

 

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