FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:ボーイングの下落が指数を押し下げた

NYダウは112.30ドル安の23329.46、ナスダックは34.54ポイント安の6563.89で取引を終了した。複数の主要企業決算が嫌気され、売りが先行した。特にボーイングが売られ、指数全体を押し下げた。さらに原油価格の下落や長期金利の上昇が嫌気され、終日軟調推移となった。また、米9月耐久財受注や新築住宅販売件数が予想を上回ったものの、相場への影響は限られた。VIX指数は11.16から11.23へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株安が嫌気されドル売り優勢

ドル/円は、欧州時間に7月11日以来の高値となる114.24円まで上げたが、同日高値の114.49円が目先の上値目処として意識されると次第にドル売りが優勢となった。カナダ銀行(BOC)が政策金利の据え置きとともに発表した声明で『理事会は今後、政策金利の調整に慎重を期する予定』と伝わり、利上げが示唆されなかったとしてカナダドル/円が急落したほか、資源国通貨のクロス円が全面安に。ダウ平均の190ドル超安や日経先物の170円安も嫌気され一転下落した。株価が下げ幅を縮めると113.80円台まで持ち直した。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの上昇につれて昨日高値の1.1793ドルを上抜けると、1.1817ドルまで上値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は反落:生産量増加を嫌気した売り優勢

発表された在庫統計では米国の原油在庫は予想以上に減少したことが確認されたが、米エネルギー情報局(EIA)が公表した資料で米国の原油生産は2012年以来の大幅増加となっていることが判明し、売りが優勢となった。ただ、需給関係の改善に対する市場の期待は残されているが、この処の上昇に対する利益確定売りが出た。

 

NY金は小幅高・銀先物市場は小幅安:米株安でリスク回避の金買い

NY金先物市場は、一時1272.00ドルまで売られたが、米国株安を意識してリスク回避的な金買いが入った。ただ、米税制改革実現への期待は持続しており、金の買い戻しは限定的だった。

 

米国債券市場は続落:次期FRB議長人事の思惑で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.43%で終了した。前日から金融引き締めに積極的なテイラー氏が次期FRB議長に選ばれるとの思惑が広がり債券売りが先行した。また、予想を上回る米9月耐久財受注額の結果も売りを後押しした。ただ、米国株式市場が大幅下落すると買い戻しも入った。

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