★米国株式市場は上昇:税制改革への実現期待で買い優勢
NYダウは165.59ドル高の23328.63、ナスダックは23.99ポイント高の6629.05で取引を終了した。米上院で18年度予算案が可決され、税制改革への実現期待が強まり幅広い銘柄に買いが入った。また、7-9月期の堅調な米企業決算を受けて投資家心理が改善したほか、米長期金利の上昇も好感され、ゴールドマン・サックスやJPモルガンなど金融株の上昇が目立った。NYダウ・S&P500・ナスダック総合指数が史上最高値を更新した。VIX指数は10.05から9.97へ低下した。
★NY外国為替市場:米長期金利上昇から総じてドル全面高
ドル/円は、米長期金利の上昇や良好な米9月中古住宅販売件数を受けてドル買いが強まった。NYダウが堅調に推移したことも支えとなり、一時113.57円まで上げた。しかし、『イエレン米FRB議長がホワイトハウスを再訪』との一部報道が伝わるとFRB議長再任の思惑からドルが売られる場面があったが、その後に『イエレン氏はトランプ米大統領とは会談せず、コーン氏と昼食会』と報じられたため下値は限定的だった。さらに、トランプ米大統領が『テイラー氏、パウエル氏両名はのFRB入りも選択肢』と述べると高値圏まで再上昇した。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を背景にドル全面高の流れに沿ってユーロ売りが先行した。前日安値の1.1762ドルを下抜けて1.1762ドルまで下げ足を速めた。売り一巡後の戻りも鈍かった。
★NY原油先物市場は反発:イラク情勢悪化の地政学リスクで買い優勢
イラク情勢を巡る地政学リスク増大に対する警戒感が高まっており、原油供給不安は払しょくされていないことが買い材料となった。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削設備(リグ)稼働数が前週比7基減減少の736基となったことが伝わると、生産減を見込んだ買いも入った。ただ、米長期金利の上昇や外国為替市場でドル高が進行したことから、戻り売りも散見されやや上げ渋った。
★NY金・銀先物市場は反落:リスク選好の動きから売り優勢に
税制改革実現への期待が高まったことから、米国株の大幅高や米長期金利の上昇と外国為替市場でドルが主要通貨に対して強含んだことから、安全資産としての金買いが縮小した。
★米国債券市場は反落:リスク選好で安全資産の需要後退
米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%高い(価格は下落)2.38%で終了した。米税制改革案の審議が進むとの思惑から債券売りが活発化した。さらに米国株が連日史上最高値を更新するなか、安全資産とされる債券需要が後退した。
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