★米国株式市場はまちまち:堅調な決算発表2銘柄で指数押し上げる
NYダウは40.48ドル高の22997.44、ナスダックは0.35ポイント安の6623.66で取引を終了した。良好な決算を発表したユナイテッドヘルスとJ&Jが堅調に推移し、2銘柄で指数を100ドル超押し上げ、NYダウは史上初となる23000ドルを一時突破した。一方、ゴールドマンサックスは一部事業部門の収益が予想に届かなかったため大幅下落した。また、主要ハイテク株の決算を来週以降に控えて、利益確定の動きも目立ち、上値を抑える展開となった。VIX指数は9.91から10.31へ上昇した。
★NY外国為替市場:米長期金利の一転低下でドル売り
ドル/円は、米9月輸入物価指数が市場予想を上回る結果となったことをきっかけに米長期金利が上昇するとドル買いが先行した。また、良好な10月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数も支えとなり、一時112.48円まで上昇した。ただ、11日高値の112.58円が目先のレジスタンスとして意識されたうえ、米長期金利が一転して低下に転じたことで112.10円出しまで下げた。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの下落につれたほか、良好な米指標を這いけににドル高が進んだことが重しになtった。ただ、米長期金利の一転低下を背景にその後は買い戻される展開となり1.1770ドル台まで持ち直した。
★NY原油先物市場は続伸:原油生産減少を好感
イラク軍はクルド自治政府が実効支配していた北部都市キルクークを奪還したが、複数の油田の操業は停止しており、原油生産は減少していることが買い材料となった。原油供給不安は解消されないことから、原油価格は下げ渋った。また、世界経済の持続的な成長への期待や米国株高も原油価格を下支えした。
★NY金・銀先物市場は続落:地政学リスク増大に対する警戒感後退
地政学リスク増大に対する警戒感は低下し、安全資産としての金買いが後退した。次期FRB議長職の有力好はは総じてタカ派的とみられていることも、金価格の反発を抑制する要因となった。また、銅価格が下落したことで、金や銀もつれる形となり下落したとの見方もある。
★米国債券市場は横ばい:持高調整の買い戻し
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.30%で終了した。良好な米経済指標を受けて債券売りが先行し、一時利回りは2.32%まで上げた。しかし、売り一巡後は持高調整の買い戻しが優勢となった。
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