★米国株市場は下落:利益確定売り広がる
NYダウは31.88ドル安の22841.01、ナスダックは12.04ポイント安の6591.51で取引を終了した。主要金融決算は良好な内容となったものの、高値警戒感から利益確定の動きが広がり売りが先行した。米金利低下でゴールドマン・サックスなどが売られ指数の重しとなった。その後は下げ幅をやや縮小したが、原油価格の下落が嫌気され、上値が重い展開となった。米9月生産者物価指数が予想通りとなったほか、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したものの、相場への影響は限定的だった。VIX指数は9.85から9.91へわずかに上昇した。
★NY外国為替市場:地政学リスク報道でドル一時ドル失速
ドル/円は、米9月生産者物価指数(PPI)の上昇、週次失業保険申請件数がハリケーン前の水準に戻したほか継続受給者が44年ぶり低水準となるなど労働市場が引き続き強まっていることが明らかになると112.45円まで値を上げたが、上値は重かった。米長期金利が低下したことが嫌気されたほか、米地質学研究所(USGS)が『日本時間1時40分過ぎに北朝鮮で発生したM2.9の地震が自然か人工的か確認できず』との見解を示すとドル売りが強まった。一方で、前日安値の112.08円が目先のサポートとして意識されると引けにかけては112.30円付近まで戻した。ユーロ/ドルは、オセアニア通貨を中心としたユーロ売りの流れに沿って売られる展開となった。一時1.1827ドルまで値を下げ、その後の戻りも鈍かった。
★NY原油先物市場は反落:ガソリン在庫の増加を嫌気した売り
NY原油先物市場は一時50.15ドルまで下落した。米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫は予想以上に減少したものの、ガソリン在庫が予想に反して増加したため一転下落した。また、国際エネルギー機関[IEA)は12日、2018年の世界の原油需給はほぼ均衡化するとの報告を公表したが、OPEC加盟国・非加盟国が来年3月以降も減産を維持するかどうか定かではないとの見方もあり、需給改善に対する市場の期待はやや低下した。
★NY金・銀先物市場は反発:欧米金融政策への思惑買い優勢
11日公表された米FOMCの議事要旨の内容が想定よりもハト派的だったとの理由で短期筋などの買い戻しが入った。米長期金利がやや低下したことや、ECBのドラギ総裁が講演で早期の金融引き締めには消極的との見方が広がったことも買い材料となった。
★米国債券市場は続伸:30年債入札結果を受けて買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.31%で終了した。米30年債入札の結果が好調だったことで買いが進んだ。FRB高官からの発言が相次いだが、債券相場への影響は限定的だった。
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