★米国株式市場はまちまち:米中貿易摩擦への警戒感根強い
NYダウは25.89ドル安の25175.31、ナスダックは65.34ポイント高の7761.04で取引を終了した。ECBが量的緩和を年内に終了する一方で、低金利政策が続くとの見方が好感され、欧米株がほぼ全面高となり、米国株にも買いが先行した。米5月小売売上高や輸入物価指数が予想を上振れたものの、トランプ政権が中国に対する新たな関税計画を検討しているほか、米長期金利の下落を受けて金融株に売りが広がり、上値の重い展開となった。VIX指数は12.94から12.12へ低下した。
★NY外国為替市場:ECB理事会結果を受け総じてドル買い優勢
ユーロ/ドルは、ECBが開いた定例理事会で、政策金利の据え置きとともに『9月まで続ける月額300億ユーロの資産買い入れを10月から150億ユーロに減額し、12月に終了する』と発表すると1.1851ドルまで上げた。ただ、同時に『保有債券の償還元本を必要な限り再投資する』『政策金利は少なくとも2019年夏まで据え置く』とも伝わったことで一転ユーロ売りが優勢になった。ドラギECB総裁が定例記者会見で『ECBは利上げ時期を協議しなかった』『不確実性が増している』『見通しに対して存在するリスクを軽視したくない』と述べたこともユーロ売りを後押しした。目先のストップロスを断続的に巻き込み下値を探る展開になった。ドル/円は、米5月小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強かったことを支えに、ユーロ/ドル中心にドル高が進んだことからドル/円でもドル高・円安となった。
★NY原油先物市場は続伸:原油在庫の減少が引き続き買い材料
NY原油先物市場は、前日発表の週間在庫統計で原油在庫が減少したことが引き続き材料視された。また米5月小売売上高の増加も買い材料となった。米長期金利の低下も好感された。ただ、ドルが主要通貨に対して強含んだことが嫌気され上げ幅は縮小した。
★NY金先物市場は続伸:米長期金利低下を好感した買い
NY金先物市場は一時1313.00ドルまで買われた。ECBは14日に開いた定例理事会で量的緩和策の年内終了を決定したが、利上げの時期は協議しなかったことや米長期金利の低下を意識して買いが入った。ただ、ドルが主要通貨に対して強含んだことで金価格の上げ幅は縮小した。
★米国債券市場は上昇:欧州債券買いにつれて買い優勢に
米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.93%で終了した。ECBが政策金利を少なくとも2019年夏まで据え置くとのフォワードガイダンスを示し、欧州債券市場が急伸(利回りは低下)したことにつれ、米国債にも買いが入った。
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