★米国株式市場は上昇:決算発表前に楽観的な買い優勢
NYダウは69.61ドル高の22830.68、ナスダックは7.52ポイント高の6587.25で取引を終了した。国際通貨基金(IMF)が世界経済の成長見通しを上方修正したほか、原油高を受けてシェブロンなどが買われた。また、大規模な自社株買いを発表したウォルマート・ストアーズが4%超上昇したことが指数を押し上げた。ただ、年初来で大きく上昇しているハイテク株は決算前に手仕舞う動きなどで一時弱含む場面もあった。11日から始まる7-9月期決算シーズンには概ね楽観的な見方が広がり、堅調推移となった。VIX指数は10.33から10.08へ低下した。
★東京外国為替市場:ドル/円112円割れではドル買い強い
ドル/円は、米長期金利が急低下したことを背景に売りが強まった。日経平均先物が90円下落したことを嫌気され111.96円まで下げ足を速めた。ただ、112.00円割れの水準では本邦実需筋を始め押し目い買を拾いたい向きが多く、売り一巡後は下値を切り上げる展開になった。米長期金利が引けにかけて上昇に転じたほか、日経先物が下げ幅を縮めると112.40円台まで持ち直した。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下をきっかけに全般ドル安が進んだ流れに沿って買いが進行した。また、スペイン・カタルーニャ自治州のプチデモン首相が議会演説で独立宣言の効力を一時停止することを提案したことも買い材料しされ、一時1.1825ドルまで上値を伸ばした。その後は伸び悩んだものの、下値も限られた。
★NY原油先物市場は続伸:需給改善期待から買い優勢
NY原油先物市場は一時51.06ドルまで上昇した。主要産油国は現行の減産措置を延期するか、減産幅の拡大を検討するとの観測が広がったことが買い材料となった。サウジアラビアが11月の原油輸出を減らすと表明したことや、すでにOPECのバルキンド事務局長は『2018年も当面は減産を続ける可能性がある』と指摘しており、需給改善への期待は再び高まった。
★NY金・銀先物市場は続伸:地政学リスク警戒を意識した買い
北朝鮮を巡る地政学リスク増大に対する警戒感残っていることやスペイン・カタルーニャ自治州の独立問題を巡って、安全資産とされる金に買いが入った。米長期金利が一時低下したことも買い材料視された。米国株がやや強い動きを見せたが、特に意識されなかった。
★米国債券市場は横ばい:買い一巡後は売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ2.36%で終了した。北朝鮮を巡る地政学リスクが意識され、連休明けの債券市場では買いが先行した。そのため、一時2.31%まで低下したが、その後は一転して売りに押される展開となった。カタルーニャ州の独立を巡る懸念が後退したことも債券相場の重しとなった。
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