★米国株式市場はまちまち:米税制改革の期待で下げ渋り
NYダウは1.72ドル安の22773.67、ナスダックは4.82ポイント高の6590.18で取引を終了した。米9月雇用統計でハリケーン被害による一時的影響が想定以上となり、非農業部門雇用者数が3.3万人減と約7年ぶりのマイナスに転じたことで売りが先行した。しかし、失業率が低下したほか、平均時給も予想を上回る伸びとなった。下値は限られたものの、FRBが利上げに動きやすくなるとの見方が重しとなった。ただ、米税制改革への根強い期待から引けにかけては徐々に下げ渋った。VIX指数は9.19から6.65へ上昇した。
★NY外国為替市場:地政学リスクの高まりでドル失速
ドル/円は、米9月雇用統計でハリケーンの影響を受けて非農業部門雇用者数が予想外の減少に落ち込んだものの、賃金の予想上昇、失業率の低下に加えてスラックの大幅な改善で、年内の追加利上げ観測が一段と強まりドル買いが加速した。その後、一部通信社が『北朝鮮はこ今週末、米西海岸に到達可能なミサイル試射の用意が整った』と報じられると、一転して売りが優勢になった。ユーロ/ドルは、米雇用統計の発表後に全般にドル高が進んだ影響から1.1669ドルまで下落したものの、8月17日安値の1.1662ドルが意識されると売りも一服した。その後は北朝鮮絡みの報道を受けたドル売りの流れに沿って1.1738ドルの高値まで買い戻された。
★NY原油先物市場大幅反落:需給改善への期待低下
熱帯性暴風『ネイト』がオフショア原油プラットフォームやメキシコ湾岸の製油所に打撃を与えるとの警戒感は低下したことや、ロシアとOPECの協調減産に対する期待がやや後退したことが売り材料となった。需給改善への期待低下し、短期筋などの売りが活発になった。米長期金利ん上昇も嫌気された。市場では、原油需要の大幅な増加は直ちに期待できないとの見方が広がっている。
★NY金・銀先物市場は上昇:北朝鮮情勢への警戒で買い優勢
NY金先物は、米9月雇用統計を受けて年内米追加利上げを想定した売りが優勢となった。その後北朝鮮情勢への警戒感から安全資産とされる金に買いが入った。また、ユーロ売り・ドル買いが一服したことも金価格に対する支援材料となった。
★米国債券市場は続落:北朝鮮報道を受け買い戻し優勢に
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.36%で終了した。米9月雇用統計の平均時給が予想を上回り、米利上げ観測の高まりを背景にした売りが優勢となった。一方で、北朝鮮情勢のミサイル試射用意が整ったとの報道が伝わると、安全資産とされる米国債が買い戻された。
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