FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米経済の先行き期待から買い優勢

NYダウは19.97ドル高の22661.64、ナスダックは2.91ポイント高の6534.63で取引を終了した。大型ハリケーンの影響があったにも関わらず、米9月のADP雇用統計が予想通りとなったほか、米9月ISM非製造業景況指数が強い結果となり、買いが先行した。米経済の先行き期待を背景にした買いが入ったが、連日の高値更新で相場の過熱感が意識されたこともあり、上値も重かった。VIX指数は9.51から9.63へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:強い米経済指標受けドル買い戻し

ドル/円は、米長期金利の低下を受けたドル売りが先行した。ただ、その後は米長期金利が低下幅が縮小したことで買い戻しが優勢になった。米9月ISM非製造業景気指数が市場予想より強い結果となったほか、NYダウ先物が上昇したこともドルの下支えとなり、一時112.94円まで上昇した。ただ、アジア時間につけた高値の112.96円が目先のレジスタンスとして意識されると112.60円台まで伸び悩んだ。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下を背景に買いが進み、一時1.1787ドルと本日高値を更新した。しかし、買い一巡後はドルの買い戻しが入るなか、1.1760ドルで徐々に方向感がなくなった。

 

NY原油先物市場は続落:需要減少思惑で売り優勢

米国の原油輸出増加や世界的な供給過剰に対する懸念が高まってことが売り材料となった。米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫が予想以上に減少したことが分かると一時50.67ドルまで値を上げたものの、前日の高値50.73ドルがレジスタンスとして意識されると一転下落した。また、定期的な整備・点検のために製油所の稼働率は低下し、足もとの原油需要は減少するとの見方が浮上したことも原油価格の反発を抑制した。

 

NY金は反発・銀先物市場は続落:イベント前のポジション調整

この日発表された米9月ADP雇用統計は市場予想通りとなったが、その後発表された米9月ISM非製造業景況指数は市場予想を大幅に上回る結果となった。そのため、年内追加利上げへの期待が一段と高まった。ただ、市場では6日発表の米9月雇用統計や米FRB議長の後任人事が注目されており、この日はポジション調整的な動きが主体となった。

 

米国債券市場は横ばい:イベント控え様子見ムード

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.32%で終了した。米ISM非製造業景気指数が強い結果となったことで一時売りに押されたものの、明日に米雇用統計を控えて様子見ムードも広がり、売り一巡はは下げ幅を縮めた。

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