FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:税制改革案や米企業決算期待から買い優勢

NYダウは84.07ドル高の22641.67、ナスダックは15.00ポイント高の6531.71で取引を終了した。前日の堅調な米9月ISM製造業景況指数を受けて、米景気や企業業績の拡大期待を背景に買いが先行した。また、税制改革案の成立や来週から始まる7-9月期決算期待から堅調推移となったものの、週末の雇用統計を見極めたいとの思惑もあり、利益確定の動きも散見され、上値は限られた。VIX指数は9.45から9.51へ上昇した。

税制改革法によりキャピタルゲインや法人税率が来年以降下落する可能性があり、足もとで含み損を抱えた銘柄を年内に売却し、含み益のある銘柄の利益確定は来年以降に持ち越す動きが広がりそうだ。

 

NY外国為替市場:ドルは総じてレンジ内での動き

ドル/円は米長期金利が上昇幅を縮小したことに伴ってドル売りが先行した。一時112.68円まで下押ししたものの、アジア時間につけた安値の112.66円が意識されると下げ渋った。NYダウや日経平均先物が堅調に推移したことも下支えとなり、112.90円台まで下値を切り上げた。ユーロ/ドルは、欧州勢の参入後に対ポンドなどでユーロ買いが進んだ流れに沿った。米長期金利が低下に転じたことも相場の支えとなり、一時1.1773ドルまで上昇した。ただ、その後はユーロクロスが売りに押された影響で次第に上値が重くなった。

 

NY原油先物市場は続落:相場材料乏しく方向感のない展開

需給改善への期待は高まっていないことが売り材料となった。米石油協会(API)のデータによると米原油在庫が減少、クッシングの在庫は増加するとの見方が広がった。相場材料に乏しく大きな方向感は出なかった。

 

NY金・銀先物市場は続落:欧米株高を嫌気した売り

ムニューシン米財務長官がハト派と知れるパウエル米FRB理事を次期議長として支持しているとの観測が浮上した。そのため、主要通貨に対するドル高や米長期金利が低下したが、米利上げ継続の思惑は後退していない。また、欧米株高を意識して金先物は伸び悩んだ。NY市場に限れば大きな方向感は出なかった。

 

米国債券市場は反発:ポジション調整の買い

米国債券市場の長期ゾーンは反発(利回り低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.32%で終了した。4日のイエレン米FRB議長による講演や6日の米雇用統計を控えて持ち高調整目的の買いが入った。

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