★米国株式市場は上昇:良好な米経済指標受け買い安心感広がる
NYダウは152.51ドル高の22557.60、ナスダックは20.76ポイント高の6516.72で取引を終了した。先週トランプ政権が公表した税制改革案の実現期待からリスク選好の買いが先行した。また、米9月ISM製造業景況指数が強い結果となったことを受けて、買い安心感が広がった。米国のラスベガスで発生した銃乱射事件による相場への影響は限られた。また、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がインフレ率が2%を達成するまでは、追加利上げを実施すべきではないとの考えをしめしたことも下支えした。VIX指数は9.51から9.45へ低下した。
★NY外国為替市場:総じてユーロ売りの展開
ドル/円は、米長期金利が上昇幅を縮小したことに伴って、一時112.50円近辺まで下押しした。しかし、米9月ISM製造業景況指数などが強い結果となったことで112.90円台まで切り返したものの、良好な米経済指標を手掛かりにしたドル買いは続かず、再び112.50円台まで失速した。アジア時間につけた安値112.46円手前では下げ渋るなど、総じて112円台後半での神経質な値動きとなった。ユーロ/ドルは、スペイン・カタルーニャ自治州の独立を問う住民投票を巡って政治的な混乱を嫌気した売りが先行し、一時1.1730ドルまで値を下げた。米長期金利が一時低下に転じた影響もあって1.1760ドル台まで下げ渋ったものの、戻りの鈍さを確認すると再び安値圏まで押し戻された。
★NY原油先物市場は反落:ドル高と生産量増加を嫌気した売り
外国為替市場で主要通貨に対してドルが強含んだことや需給改善への期待がやや低下したことが売り材料となった。9月中のOPECの生産は増加し、米国における掘削作業がやや活発化となった。米9月ISM製造業景況指数は13年ぶりの高水準となったが、ハリケーンによる被害からの復興需要が増大するとの見方によるものであり、市場では意識されなかった。
★NY金・銀先物市場は続落:ドル高・株高を嫌気した売り
NY金先物市場は一時1273.7ドルと8月16日以来の安値を付けた。米9月ISM製造業景況指数が市場を大きく上回る結果となったことを受けて米国株が上昇したことや、ドルが主要通貨に対して強含んだことが売り材料となった。また、ラスベガスで発生した銃乱射事件を意識した安全逃避的な買いは特に観測されなかった。
★米国債券市場は続落:良好な米経済指標を受け売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日0.01%高い(価格は下落)2.34%で終了した。強い経済指標の発表が相次いだことを受けて売りが出た。一方、ラスベガスの乱射事件を受けて安全資産とされる債券を買う動きも見られ下値も限定的となった。
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